2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
強烈な悪意のある攻撃に限らず、つい悪口を言ってしまう心理について。 まず、テレビの前であれば「本人には届かない」というのがあるだろう。ただブログなどで悪口を書けば、本人の目に入る可能性もある。その場合でも匿名で書いていれば、名指しで反撃され…
必ずしも宗教に限らず、不確かなものを信じるか否かについて。ある意味では、世の中のことなどすべて不確かなので、人間はそれを「信じて」生きているとも言える。ただ99%の確率で起こる現象を期待することと、1%の確率で起こる現象を期待することはかなり意…
ここでは「潔癖症」を、不衛生なものに対する嫌悪感だけでなく、risk-averseな傾向全般を指す語として用いる。 例えば、消費期限を過ぎている食べ物を決して食べようとしない人間がいる。特に子供に多い。もちろん、過去に消費期限を過ぎたものを食べた腹を…
生命の危機に晒されたら緊張するが、必ずしもそういう場面だけでない。大きな損失をしかねない時に緊張するのだろうか?しかし習い事の発表会などでは、多少恥をかくかもしれないが、「大きな損失」が生じるわけではないだろう。まぁ「損失の可能性」も重要…
生理的欲求に結びついている場合は理解しやすいが、必ずしもそういうものばかりではない。 一つの解釈は「弛緩」であろう。特に出力が必要ない状態と言ってもいいかもしれない。その逆は「緊張」で、この状態では精緻な出力が求められる。 ドーパミンがその…
例えば強面の男性が道端で猫に餌をやっていたら、ギャップによって非常に好ましい印象を受ける。しかし、愛らしい幼女が猫を蹴飛ばしていたら、むしろ大きな失望を感じる。このようにギャップそのものが好ましいわけではなく、好ましいギャップとそうでない…
「期待と現実の差」というが、そもそもそれらは脳内でどのように表現されているのか?一つの単純な考え方は、神経細胞の発現パターンの差(異なる応答をする細胞の数)がそれに相当するというものである。ただその場合も問題点は「(予測誤差が)正か負か」…
ドーパミン系の機能が低下していると、論理の飛躍というか、結びつく概念間の距離が大きくなりやすいように思う。そもそも「論理の飛躍」と言うが、人間の脳内の概念の結びつきが厳密に論理的であることなどまずないので、単純に距離の問題だと言える。距離…
言葉にやたらとインパクトのある人間がいる。その人間の言葉は芝居がかってることもあるし、内容が大仰(ある意味胡散臭い)なこともあるし、深い知識や斬新な発想に基づいている場合もある。一概にそれがいいか悪いかは判断しかねるが、注目を浴びやすいの…
何事にも根幹の部分と枝葉の部分がある。例えば、学校の教員が学生の評価をする場合、基本的にテストやレポートの質、授業での態度で評価を行うべきで、授業外での振る舞いの好ましさを重視すべきではない。ただそれを勘案するのが許されないかというと、必…
他人に対して「優しく振舞う」ことは、非常に穏当なコミュニケーションの方法である。それ以外にも「相手に応じいぇ話題を振る」「相手の性格を見極めていじる」などの方法もあるが、それらは相手に応じて細部を変更する必要があり、その都度コストが掛かる…
自分が嫌だと思ったことを他人にしないのが普通だが、そういう規範に従う限り、「他人からされて嫌だったこと」は「自分は今後やらないこと」になるので、どんどん選択肢が狭まってしまうことになる。もちろん普通の人間であれば「他人からされて嫌だったこ…
何らかの行動を起こさないと手に入らない報酬よりは、何もしないでも(一定の条件下で)手に入る報酬の方がより好ましいはずである。そういう選好は若い人間で強いが、年長者は必ずしも前者を厭わない。これはどのような理由によるものか? まぁ若いうちはそ…
例えば、鉄道に異常に詳しい人間がいたとする。友人との会話の中で、唐突に鉄道の話題が出たら、そこで自分の知識を披露できるし、満足感も大きいだろう。(やり過ぎると嫌われるが)もちろん自分から鉄道の話題を出すこともできるが、そこで自分の知識を褒…
流行りのバンドに興味を持つのも、数十年前の演歌歌手に興味を持つのも、それ自体どちらが「好ましい」ということはない。ただ、流行りのバンドであれば、興味の対象を周囲の人間と共有しやすいし、そのバンドに関する新しい話題やイベントなどが外部からも…
非常に狭い範囲のものにだけ関心を向けて、(その対象が面白い動きをするなどの理由で)様々な刺激が得られたら、それはある意味、CPが高いと言えるだろう。また向けた関心の対象が別の対象と密になれば、その別の対象にも関心が移りやすいが、そういう具合…
自分が褒められて嬉しいのは当然だが、親しい人間や自分の手助けした人間が褒められる(成功する)ことも嬉しく感じることが多い。これはなぜか? 「他人が褒められる」という現象を細かく見てみる。まず、他人が何か行動を起こす段階がある。これは自分には…
別に「愛」に限ったことではなく、「投資」でも構わないのだが。要するに見返りを期待する行動とそうでない行動があるということ。両者の(意図以外の)違いはなんだろうか? 見返りを期待する場合、欲しているものはその見返りであって、愛とか金とかを注ぐ…
そこにいる人間の性格や能力にも依存するが、それまで保守的だった組織は急に革新的にはなりにくい。無理に変えようとしても必ず弊害が出る。保守的な組織が革新的になれない理由は何か? 例えば、新人教育をマニュアル化せずに、先輩の指導に委ねていたとす…
twitterよりあれですよね、「後輩イジメの連鎖」というのも、先輩からイジメを受けてる時はどうにかそれに耐えるために「いずれは自分の番だ…!」と思うのかもしれないし、イジメを受けなくなった時に都合よくその発想を捨てられるかというとそうでもないわ…
あるものの機能が完全に別のもので代替できるなら、そちらに切り替える判断は容易にできるが、現実的には「完全に代替」することは困難で、元のものの機能の一部を諦めることにある。それでも実用品の場合にはそこまで悩まないが、趣味品の場合には判断基準…
例えば、大学受験の半年前になってもさほど勉強していなかったとする。まともな神経の持ち主であれば、漠然と危機感は抱くだろう。ただその「漠然とした危機感」は、必ずしも解決に向けた行動に繋がらない。そこで例えば模試を受けて、偏差値が40だったとか…
単純に「ストレスに晒されると器が大きくなる」という面もあるかもしれないが。 楽観的な期待を抱いている状態では、既存の方策以外を検討しようとはしないので、視野を広げるというか新規な方策を検討する場合には、「絶望する」ことが重要である。(完全に…
まぁ単純に組織が「空気を読む人間」で構成されていれば、読むしかないのだろうけど。 「空気を読む」以外の組織の統制法は「規範を明記する」ことで、どちらも一長一短ある。「空気を読む」ルールにした方が合理的な状況とはどのようなものか? 何か問題を…
「嘘をついてもいずれバレるし、信頼を失うので極力つかないのが無難」ではあるのだが。純粋に「虚言」を楽しんでる人間もいるかもしれないが、むしろ多くの人間は「体裁を取り繕うためにやむを得ず」という感じだろう。もちろん、後でそれによって困るので…
前回のエントリに基づいて考える。 「金持ち」はなかなかフィードバックの得られないことに取り組むことができる。ただし、日常の生活水準が高いために、最終的に大きな欲求を充足できないと不満を持つかもしれない。また、目の前の活動以外でも欲求の充足自…
社会的な承認などは「高次の欲求」と言われる。 目の前の他者が優しげな表情をする、というのは直接的な刺激だし、それを求めて行動するのは理解しやすい。しかし「人類への貢献」とか「社会からの承認」という欲求は、求めているものが抽象的である。 もち…
「満足」の定義は難しい。主観的なものとして捉えるのが一番無難だが、外部から観測可能な「行動の転換」と解釈するのも可能だろう。 何か行動を企図して意図した結果が得られたら「満足」するのが普通だが、時には満足しないこともある。しかしまぁすぐにフ…
人間は外部の膨大な情報に対して、それらを上手くカテゴリに分けることで対処するが、どのカテゴリに入れるべきかは自明でないし、そもそもどのようなカテゴリを設けるべきかも決まっていない。様々な論点が考えられるが、とりあえずカテゴリはすでに用意さ…
基本的に一方が圧倒的に優位にいる関係は持続しづらい。ある面では一方が上で、別の面ではもう一方が上という関係の方が互いにとって好ましいだろう。それは実益に基づく面だけでなく、コミュニケーションを取っている間に、一方が常に劣等感を感じるような…