具体化とモチベーション
例えば、大学受験の半年前になってもさほど勉強していなかったとする。
まともな神経の持ち主であれば、漠然と危機感は抱くだろう。
ただその「漠然とした危機感」は、必ずしも解決に向けた行動に繋がらない。
そこで例えば模試を受けて、偏差値が40だったとか、志望校の判定がEであれば、もう少し危機感が出るはずである。
もし、楽観的な期待を持っており、「何だかんだで偏差値50くらいはあるだろう(C判定にはなるだろう)」と思っていたのなら、新たな情報によって認識が修正されるので、危機感が出るのは当然である。
しかし、漠然と「おそらく偏差値40(E判定)だろうなー」と思っていた場合には、必ずしも認識が修正されたわけではない。
だがこの場合も、通常は危機感がある程度上乗せされる。
つまり、新規な情報を得なくても、既存の情報の精度が上がるだけでモチベーションが変化するのである。
これはどのような理由によるか?