2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

強迫観念とか強迫行動とか

「全般的な報酬感の高さ」とか「類似した行動による報酬の獲得」によって、報酬に繋がらない行動が強化される場合はあるだろう。それらは報酬に繋がらなくても(成功した経験がなくても)特定の状況で発現してしまうし、実際には報酬に繋がらないので、消去…

強化の対象と網羅する意義

ある行動を起こして報酬が得られたら当然その行動は強化される。しかし、強化されるのはその行動そのものだけではなく、類似した別の行動が強化されたり、行動の特定の要素が強化されてそれを共有する別の行動も起こりやすくなる場合がある。 「網羅する」意…

「網羅できない」ことがストレスになる理由

ストレスになる場合もあれば、ストレスにはならないが満足感を減じる場合もある。完璧主義というのは基本的にそういう性質のことだろう。「手に入らないものが視界に入る」ことが不快なのは分かるが、完璧であることの価値は何なのか? そもそも「網羅する」…

恵まれた環境で育った人間が貧乏症になる理由

親が子供に何でも買い与えてやった場合、何でも欲しがるようになる場合もあるが、むしろわずかなものしか欲しがらなくなる場合が多い。欲求自体が乏しいとか、すでに欲しいものは何でも持ってる、という理由ではなく、親が全く嫌な顔をしなかったとしても、…

他人を押しのけて動くためには

羨望の対象が嘲笑の対象になる理由

全く他から興味を持たれていないものを貶めても仕方がないわけで。羨望の対象となっているものを嘲笑することで満足感が得られるのはどのような理由なのか?

経験による解釈の限定

例えば、他人の言葉が、やたらと深遠なものに聞こえることがある。その言葉が、具体的な経験に根ざしているものだとしたら、同様の体験をすることで卑近なものとして解釈できるようになる。当然のような気もするが、他人の言葉の好ましさが、自分の(中性的…

絶望に至る経路

絶望するためには、まず何かを望み、それを諦められなくなることが必要である。それと同時に、望んだものが実現しないという感覚が生じた時に、絶望が生じうる。 人間が何らかのもの(抽象観念を含む)に固執しているとき、意識に上るものは全て、固執してい…

価値の高低と多様性

「報酬予測誤差」には正と負がある。では「意外性」はどうか?基本的にそれらは、標準から離れていれば好ましい評価を受けるのではないか?

逆張りする心理

投機に限らず、生活全般において。「他人と敢えて違う意見を言う」くらいのものも含めて。 それによって「目立つ」部分もあるが、必ずしもそれが目的ではないだろう。逆張りしたくなるのはもっと本能的な欲求ではないか。 逆張りの一側面は、特定のもの(主…

意識に上る範囲

幼少期は基本的に自分の周りのごく狭い範囲しか見えない。成長に伴って、行動範囲は広がるし、伝聞によって自分がまだ経験していない世界に関しても知識を得る。しかし、ある程度年齢が上がると、知識として広い世界について知っていても、普段はごく狭い範…

永続性を認識する機構

論理的に、永続すると判断できるものもあるが、もっと直感的なレベルの話。単純に、同じ操作を数回行って同様の結果が得られたのであれば、それだけでも人間が「永続性」を期待するのに十分である。 現象の永続性と価値の永続性は異なる。価値が永続するため…

感受性と報酬感

「感受性」という言葉の定義は曖昧だが、確かに全般的に反応が鈍い人間と、鋭敏な人間がいる気はする。感覚器官そのものの鋭敏さにも多少は個人差があるだろうが、そこまで大きいとは思えないし、それだけで決まるとも思えない。では感受性とは何か? 感覚器…

純粋主義と刺激頻度のトレードオフ

純粋主義というか、いつも同じものを期待して刺激が得られれば満足度は高いだろうが、期待が狭まる以上、期待した刺激を得られる頻度は下がる。ただ感受性の問題があり、わずかな刺激でも満足できる人間は、期待の幅が狭くても小さな刺激なら得ることは容易…

思春期の純粋主義的傾向

思春期にはとかく純粋主義的になりがちだと思う。「純粋主義」は、何らかの要素への固執と言い換えてもいい。「純粋主義」は思想や趣味だけでなく、キャリア設計にも反映される。純粋主義的傾向が強いほど、普遍的な成功パターンを望み、自分の特殊性や時代…

トレードオフの認識と行動の転換

例えば、受験勉強をしなければならないが、ゲームもやりたいという高校生がいたとする。単純に考えると、受験勉強の必要性とゲームのやりたさのどちらが勝るかによってその後の行動が決まるように思うが、ゲームをすると勉強に割く時間がなくなる、というト…

緊張感の持続に必要なこと

生死に関わる状況であれば誰しも緊張感を維持できるだろうが、そうではない状況で緊張感を維持する機構はどのようなものか?例えば、大学のテスト前ならある程度緊張感を維持しやすいとは思うが、落としてもいい単位というのもあるし、仮に留年したとしても…

再現性と価値

この世に一つしかないものは尊いし、一度しか経験できないことも尊い。そこまで極端でなくても、再び手に入る保証がないものは、価値が高く見積もられる。逆に、そういう認識から「いつでも手に入る」という認識に変われば、そのものの価値は低下する。これ…

行動の転換を可能にする学習

ある行動なり信念なりを持続している時、それを転換するには多少のエネルギーが必要である。単純に考えると、行動を持続する利益と、行動を転換した時の利益の比較という話になるが、(転換した方が利益が大きい場合に)「転換」できるためには、利益の大き…

経験とストレス耐性

ストレス耐性というものは、漠然とイメージはできるのだが、具体的に何を指しているのか不明瞭ではある。「外部の刺激に対する全般的な感受性の低下」なのだろうか? 外部から「ストレスに耐えている」ように見えても、内部での処理の仕方は様々であろう。「…

他人に希望を託す心理

twitterより「他人に希望を託す」とはどういう心理なんだろう?将来いろんなところで活躍しそうな人に早い段階から「注目」できれば、注目する点を変えなくてもいろんな刺激が得られる、という戦略なんだろうか。「その対象を支援する」ことの意義は、上手く…

評価の行動への反映

強化学習の理論に従えば(もっと遡ると学習理論に従えば)、報酬に繋がった行動は強化されるし、報酬が得られなかった行動、罰をもたらした行動は消去される。(例外もあるが)結合が弱められるのは、環境を反映しした発火パターンと、行動を引き起こす発火…

ストレス耐性についての一考察

基本的に人間は嫌なことはやりたがらない。嫌なことに挑むのは「逃げ道がない」時であり、逆に言えば逃げ道がある限り、ストレス耐性は上がらないことになる。しかし(教育の過程で)「逃げ道がない」という状況を作るのは難しい。 例えば、子供に様々な制約…

人生が破綻するパターン

いろいろあると思うけど。 1.極端なリスク選好で、身を滅ぼすこれは分かりやすい。 2.極端な受身の性格で、ある時他者からの働きかけがなくなるこれも分かりやすい。

不全感のズレ

例えば、高校受験に失敗し、高校生活に不満を抱えたとする。その場合、「受験に失敗したこと」が不満の原因として想起されるが、真の原因は別にあるのかもしれない。 「真の原因」に気付くことは難しい。原因が解消されて再び生活に満足できれば、過去を振り…

失敗と分節化

何か行動を起こして、成功した場合には同じ方法を踏襲すればよい。しかし、失敗した場合には別の方法を考える必要がある。これには関連する事象のより詳細な分節化を必要とする場合が多いが、「失敗」した後は分節化は困難なはずである。これはどのようにし…

豊かさと分節化

民族によって動植物の分類の細かさが異なるという話がある。魚をよく食べる民族は魚の分離が細かい、といった話である。「細かい分節化」のためにはより多くの要素を抽出する必要があるが、長時間対象と接するだけでなく、対象からより多くの好ましい刺激を…

比較の活発さを決定する要素

例えば「他者」との比較に関して。他者の状態を頻繁に参照して自分の立ち位置を決めようとする人間がいれば、めったに参照せずに自分で立ち位置を決めようとする人間もいある。このようなスタンスの違いは何によって生じるか? 経験の多寡によるところはある…

行動の消極化の連鎖

ある行動が取れなくなることで、直接不可能になるわけではなくても、動機の面で別の行動まで抑制してしまう場合がある。 例えば、若いころ行動的でいろいろなところに出かけていた人が、歳を取って容貌が衰えたとする。容貌の衰えは直接行動を抑制するわけで…