2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

失敗を穴埋めしようとする心理

集団行動中に失敗して、他人への迷惑を穴埋めするために努力する、というのならいいのだが、博打の負けを取り返すために倍プッシュするという「穴埋め」の方法は問題があろう。そもそもなぜ「穴埋め」しようとするのか?「穴」は一種のサンクコストであり、…

快楽主義とメタ認知

「メタ認知」に長け、自分の行動を高度に制御できる人は素晴らしいと思うのだが、そういう人を見て思うのは、必ずしも快楽主義的というか合理主義的に振舞っていないということ。

合理的な判断をするために必要な知見

子供の頃から「合理的」と思って、勉強時間を最小限に留め、それ以外の時間遊んでた記憶があるのだが、必ずしも目論見通り、受験等をこなせたわけではなかった。真に「合理的」に振舞うために必要な知見は何か? (0.人生の意義とかそういう) 1.目的達…

必要なことしかしたくないという心理

全般的に意欲が低くてそうなる場合と、他にやりたいことがあって(それ以外のことに関しては)そうなる場合とがある。

最小限の労力でこなそうとするモチベーション

人間は同じ仕事をするにも、極力少ない労力でやろうとする。もちろん、労力は減らせるにこしたことはないので、当然の判断なのだが、「労力が減る」こと以上に大きなインセンティブがあるように感じられるので。 子供などは、「少ない労力でこなせる」ことを…

欲求不満とか若いころの隔離とか

学生時代に遊びやら異性やらから遠ざけられたとして、それは長期的にどのような効果をもたらすのか?自分の経験上、遠ざけられてる期間他のこと(勉強)に集中しやすくなることは確かにあるが、自由になったの後に遊びや異性との交遊に時間を割くので、効果…

価値の大小とは

ある美術品は別の美術品より価値が高いが、それは何によって決まるか?もちろん、市場でつく値を基準にするという比較方法もあるのだが、ここでは人間的の根源的な価値判断について考える。 「美術品が見たい」という場合、実は細分化された様々な欲求が存在…

好悪の感情とか共同体のルールとか

例えば引きこもりがちの子がいて、友人にあるバンドのライブに強引に誘われたとする。乗り気でないが、仕方なく合意したところ、ライブのチケットはくれるのではなく自分で買わされたとする。ここで「怒る」者もいるかもしれない。 世間一般の「常識」に鑑み…

努力と創意と発見

仕事の質を上げることだけが能力の向上ではないことは以前述べた。ある目的の実現のためにこなさなければならない仕事が複数あるとして、それぞれの仕事の質を高めるのも重要だが、最終的な目的のためにどの程度の仕事が最低限必要か見極める能力も同じくら…

限定と満足感の増大

「ここでしか手に入らない」というものを手に入れれば、どこでも手に入るものを手に入れた時よりも満足感は大きくなる。(もの自体の価値が同じであっても)これはなぜか?「どこでも手に入る」場合には、欲求の充足法は複数提示され、その時点での入手によ…

推論と思考の「信用取引」

あることが実行可能かどうかは、実際にそれをやってみることで見極めるのが一番確実である。しかしすぐに実行できない場合もある。例えば高校生が特定の職業につきたいと思っても、すぐになれるわけではない。しかしその段階で「おおよそなれそうかどうか」…

例外への敏感さについて

何か特定の問題について考えるとき、「関連する概念」をどの程度想起するかには個人差があると思う。で、多く想起する人間の方が、大胆な一般化はしにくい。その分、より本質的なというか、一般化に不可欠な要素のみを抽出した一般化ができる可能性は上がる。

要素の抽出と代替と芋づる式獲得

欲求の対象を要素に分割することで、別のものによる代替が可能になることが以前のエントリで述べた。一方で、欲求の対象を要素に分割することで、ある欲求の対象Aを獲得したにも拘わらず、共通する要素Bを持つ別のものCまで欲しくなってしまうこともある。も…

現状維持バイアスとか行動の類似性とか

例えば一般的な強化学習の枠組みだと、行動1〜4のうちいずれかを選ぶ場合、行動1〜4の価値をソフトマックスかなにかで処理して選択確率を算出する。この方法だと前回何を選択したかは次回の選択に反映されない。しかし人間の行動は、しばしば前回と同じ行動…

要素の抽出と代替可能性と行動の修正

ある対象Aを希求しているとして、そのA自体に固執するとそれが手に入らない時にストレスが生じるが、対象Aというよりもその構成要素Bが重要だと認識していれば、Bを含む別のもので代替することができる。欲求の対象を要素に還元すれば、充足の手段が増えるの…

演繹と強化に関する一考察

対象Aが法則Bに従って動き、それを知っているとする。実は対象Cも法則Bに従って動く場合、その可能性に思い至れば対象Cの動きの予測に寄与する。ではその可能性を想起する機構はどのようなものか? おそらく対象Aと対象Cの間に、何らかの共通の要素がないと…

アイデンティティとか高尚な欲求とか

リードの研究が示すように、人間は長期的に「高尚な」目標を掲げることがあるが、その場その場では根源的な欲求に動かされることになる。とすると「高尚な目標」は単なる幻想に過ぎないのか?ある面ではそれが真実だろう。

リードの研究について

〈リードらの研究〉 被験者に二種類のクーポンを選択させる。一つは「高尚な」映画のレンタルができるクーポンで、もう一つは「低俗な」映画がレンタルできるクーポン。映画を明日見る場合には高尚な映画を選ぶ被験者が多いが、今日見る場合には低俗な映画を…

人生の多様性

私生活は人それぞれだと思うが、それでも義務教育終了までは昼間学校に行くのである程度生活様式は類似したものになる。一般的には高校、大学までそういった生活をする人間が多いだろう。その後は特定の組織に所属して、昼間働き、夜は家で私生活を送るとい…

家計と行動の合理性

例えば「本の帯を取っておく」という行動は合理的かどうか?「取っておく」と言っても別に保存しておくのは面倒なので、つけたまま本を読むということだが。その場合のメリットは、売却時に数十円高く売れることがあることで、デメリットは少し邪魔なこと。 …

復讐する心理

何か尊いものが他者の手によって失われた場合、他者を攻撃することによって満足感を得ようとする場合がある。これは何故か?当然だが、他人を攻撃したところで、「尊いもの」が返ってくるわけではない。 上記のような思考は実益をもたらさないので合理的では…

面白いものを他者と共有したいという欲求

「面白いものを共有したい」という欲求の裏には、「他人を喜ばせたい」という利他的な部分もあるけど、「自分が興味を持ったものを話題に上げて詳しく語りたい」とか「面白いものを知ってる自分はスゴイ!」とか、そういう利己的な心理もあるのだろうと。た…

刺激と感受性と安定性と男女間の友情

あるものから非常に強い刺激を受けると、それに対する感受性が高まり、対象の好ましい面も不都合な面も鮮明に見えるようになる。それはさらにその対象への接近を促す場合もあるが、一般に「一定以上の関係性の維持」にはむしろ不利に働く。 男女間に友情が成…

比較による行動の促進

例えば「勉強するか否か」という判断において、「自分は運動音痴なので、運動では活躍できそうにない」という知見があることで、「勉強する」という行動が促される場合がある。一見「運動音痴」であることは「勉強するか否か」に関係ないが、上記のように判…

しばしば男女で食い違う状況

twitterより。二者間で、というか特に男女で食い違うことが多いのは、例えば男性が「とりあえずやってみよう」と主張して、女性が「失敗すると無駄骨だからもっと下調べしよう」と主張するケース。もちろん下調べして大きく成功確率が上がるなら下調べした方…