2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

完璧主義についての考察

走り書きした紙のメモが出てきたので転載。 価値の持続=刺激の持続蓄積が重要な理由目的の認識→手法への価値の付与そこに刺激への依存が加わると「蓄積」という形になる「完璧」を求めるのは提示される課題をすべて満たそうとするマキシマイザーの性で、蓄…

連想と不全感と完璧主義

不全感は「完全」な状態が想起されるから起こるわけで、特定の状態に対応する感覚ではない。そういう意味では仮に不十分な状態にあったとしても、余計なこと(改善の余地があること)を想起しなければ不全感を抱かずに済む。(もちろん想起した後でもその改…

一般化が満足感をもたらすのは

満足感の正体は、意識(期待)の集中と(期待通りの)刺激ではないかと以前述べた。前回のエントリ(「一般化する喜び」)を踏まえて、今回はそこをもう少し掘り下げてみたい。 ある好ましい刺激を得るためにいくつかの条件を満たさなければならない場合、欲…

一般化する喜び

人間は近代科学の発展以前から「法則」を見出すことを欲してきた。「一般化」は学問の世界だけでなく、日常生活においても必要な思考法である。もちろん適切に一般化を行うことで、少数の原理(あるいは行動)で多くの現象を理解できる(多くの目的を達成で…

必要性の認識について

何か達成すべき目的があったとして、そのための条件が存在していたとする。実際に目的の達成にどの条件が不可欠で、どの条件が不要かは自明ではない。(どれも不可欠ではないが、条件のどれかは必ず満たす必要がある、あるいは全体のうちいくつかを満たす必…

執着を断ち切るための固執

Aというもの(こと)に固執しているとする。別にBという関心の対象があり、それが成立する(それを手に入れる)ためにはAを諦める必要があるとする。そういう状況でBに固執すれば、Aへの固執は断ち切れる可能性がある。

なぜ後悔するのか?

取り返しのつかないことを後悔しても無駄だし、それを避ける考え方についても何度か述べた。しかし人間が「後悔」しがちなのは何故か? 例えば大学の学科選択を誤るとか、大学受験時の努力不足を悔いるとかそういうケースが考えられる。「後悔」は、基本的に…

高みを目指すか、それとも…

欲求が生じて、努力すればそれが満たせそうという場合に、マキシマイザーはほぼ間違いなく欲求の充足に向かうのだろうが、それ以外の選択肢はないのか?もちろん「諦める」という選択肢がある。「諦める」というとネガティブな印象だが、特定の欲求を諦める…

要素への還元はいかにしてなされるか

関連性の強さはいかにして定義されるか

DVDとBDは関連性があり、DVDと缶コーヒーに関連性がないのは自明だが、しかしそういった認識はどのようにして生じるのか? まぁ「DVDとBD」何かだと、外観の類似性から関連のあるものとして認識されるのは当然かもしれないが、基本的に人間が個別の事物を認…

いかにして不完全な部分に気付くか

最初から「完全な状態」が頭にあれば不足部分を認識するのは容易だが、通常はそういったものは分からないわけで。ではどうやって「不足部分」に気付くか? 基本的に「欲求の発生→充足の困難」という過程を経るのだと思う。ただあらゆる欲求を単一の事物で充…

完璧主義とか拘りとか

「完璧であること」や「拘り」によって、客観的な価値以上の価値を認識するのはどのような機構によるのか?まず前提として、対象への強い関心とその持続がある。関心が薄かったり長時間持続しない場合には、「完璧」や「拘り」はさしたる意味を持たないだろ…

「拘り」の生じる機構

「拘り」の強さはある程度生得的なものなので、完全に捨て去ることは難しいが、それが生じる機構について考察することで対処しやすくなるのではないかと。 外部からのストレスにより、次第に特定の概念への依存が強まり、精神的に追い詰められていく機構と似…

細部への固執と保持するコスト

例えばある電化製品があったとして、主たる特徴が10個あったとする。話を単純化するために、それぞれの特徴(例えば「色が白い」「音が静か」)につき2パターン(単純に「あるかないか」でもよい)のバリエーションがあったとする。考えられる製品全体のバ…

判断に付き纏う不安と恣意的な判断基準の限定について

何か重大な決断を迫られた時に十分な判断の根拠がないと、どんな結果が出るか予測できずしばしば強い不安に駆られる。そういった場合の心理的な機制として、「特定の要素に固執する」とか「判断基準を意識的に限定する」といった戦略を取る場合があるが、そ…

蓄積と無駄と完璧主義

twitterより割とテレビゲームなどでも無駄に凝るタチなので、RPGや戦略SLGだと「理論上可能な最強のキャラ」を作ろうとしたりするのだが、そのためにはゲームの最初から一定のルールに従って育成しなければならない場合が多く、高い確率でゲームをやり直す羽…

代替可能性の認識について

例えばセンター試験の英語の点数がなかなか伸びなかったとする。努力しても点数が伸びないとするとストレスの溜まる状況だが、目標の大学に600/800点くらいで通るとして、他の科目で9割近く得点できるのならさほど悩む必要はない。また志望校の選択次第で、…

欲求の変化と強化学習

人間が行動を強化学習的に決定している可能性はあるが、人間の場合通常のアルゴリズムに加え、少なくとも欲求の変化に伴って価値も変化させているはずである。例えば強化学習的に学習が進行した場合、「食事する」という報酬に繋がる「料理する」という行動…

関心の持続と獲得行動の発現

例えば何か欲しいものがあったとする。途中でそのものへの関心が途切れれば、その入手には至らないだろうが、関心が持続しかつそれを獲得する術があれば、実際にその入手に至る。「手に入れる(所有する)」ことの意義は、以前にも述べたように関心の対象へ…

他人に安心感を与えるには

基本的に「予測可能であること」が重要だと思うのだが。ただこれは「読み」において相手の方が上手だとか、相手とタイプ的に近いなどといった条件を満たす必要があるので、誰に対してもその方法で安心感を与えられるわけではない。 最低限示すべきことは「安…

責任感と他者の評価について

twitterでの呟きを貼っておく。 責任感のない人ほど他人に責任を負わせたがるので他人の無責任に不寛容。逆に常に自分の判断で動く人は、他人の無責任に寛容。ただあまりにも寛容すぎて、評価者として役に立たない場合も。そんなわけで「有能な人が評価して…

挑戦する機会を増やすという戦略

例えばセンター試験で高得点を目指すとする。勉強すれば高得点が取れる確率は上がるだろうが、一度の挑戦で確実に高い得点を取るためには、相当な労力を費やさねばならない。(勉強が十分でも、当日の交通事情や体調の問題で、万全の態勢で受けられない可能…

徳とか品格とか他者との関わり方について

「品格」とか「徳」というのも曖昧に用いられている語だ。「品格」だとやや違和感があるが、「品性」なら「他人が見て不愉快な行動をしない」ということとそれほど意味の乖離はないと思う。しかし「他人が見て不愉快な行動をしない」というのは表面的な技術…

「自分を受け入れる」とか「自分を好きになる」とか「自分らしく生きる」とか

〈関連エントリ〉「ありのままの自分を受け入れる」ということ - jotunの頭の中 「自分を好きになる」というのはある意味おかしな表現で、自分自身が欲求の対象になるわけではない。通常「自分を好きになる」と言うと、「(他者に対する)自分の魅力を信じる…

関心の対象としての他者

他人と会って話をすることは、手っ取り早い時間のつぶし方だが、それで楽しめるかどうかは人それぞれ。長い時間話すためには、かなり趣味や感性が似通っていないと難しいが、比較的短時間ならどうか? (相手の人物について危険ではないということが分かった…

統一感とか秩序とか

〈関連エントリ〉巧妙な価値基準の設定について - jotunの頭の中 例えばブログにしろHPにしろ、書き方に一定のルールを設けて、何らかの形式を毎回なぞるようにすれば、読者はそこに「統一感」を感じるかもしれないし、書いている側もある種の秩序を形成した…

視野を広げるべきか一つのことに打ち込むべきか?

若い時分に視野を広げるべきか、一つのことに打ち込むべきかは難しい問題だ。早い段階から特定分野の専門知識(技術)を身につけておけば、その分野で活躍できる可能性は上がるが、その分野への興味がなくなる(あるいは何らかの事情でその分野への進出が不…

キャリア設計の一指針

当たり前の話なんだけど、そのキャリアで得られる(富、名誉等の)最大値よりも、平均値(あるいは中央値)で選んだほうがいいよね。研究者は非常に低い確率で大きな富と名誉(ノーベル賞とか)が得られるわけだけど、それを目指して研究の道に進むのは賢明…

外界の分節化の程度

〈関連エントリ〉枠組みの設定と条件の網羅 - jotunの頭の中 虹の色は日本では7色だと言われているが、5色の国や9色の国もあるようだ。また魚の分類(命名)は日本では細かいが、欧米ではもう少し大雑把のようである。魚の分類はともかく、虹の色などは明…

枠組みの設定と条件の網羅

私は所属している組織のルールに不満を抱くことが多いのだが、それでも完全に自分の裁量だけで動くよりは、与えられたルールの枠内で試行錯誤する方が好きだ。私は「条件を網羅する」のが得意で、数十通りのパターンがあっても大部分を抽出できるし、それぞ…