2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自意識過剰について

自意識過剰にもいろいろあるだろうが、典型的な「(自分のことでないのに)自分のこと?」という勘違いについて。そう思いがちな人間は自意識過剰と言われたり、ナルシストだと思われたりするが、この手の勘違いのしやすさは自尊心や自惚れとはさほど関係が…

条件の緩和と強化

ある方法である目的を達成したとする。それを何度か繰り返した後に、「もっと楽に目的を達成できるのではないか?」と考える人間もいれば「確実に達成するためにはさらに厳しい条件を満たすべきではないか?」と考える人間もいる。そういった方向性の違いは…

条件と報酬の関係性

Aという条件下では基本的に報酬がもらえるが、AとBが並立した場合にはもらえないとする。このような状況が脳内でどのように表現されているか自明ではない。「A」と「AかつB」は完全に独立したものと捉えられているかもしれないし、上記のような状況でとりあ…

ストレスと人間関係の円滑化

相手に適度なストレスを与えることで、親密さが増すという場合もあるのではないか。常に好ましい刺激を与え続けると、相手にとっては大きな価値を持つようになるので、自分の姿が視界に入った段階で、強いsalienceを与えてしまう場合がある。そうすると、相…

親しさと礼法について

「親しき仲にも礼儀あり」とは言うけれど、親しくなればそこまで礼法に拘らなくても円滑なコミュニケーションが取れるのは事実だ。まともな教育を受けていれば、普通は初対面の相手の前では礼儀正しく振舞うが、親しくなると次第に堅苦しい礼法を省くように…

柔軟な対人関係のスタンス

柔軟でない対人関係のスタンスはどのようなものかと言うと、例えば相手の行動が許容範囲内に収まっている場合には、多少気に障る言動があっても友好的に振舞うが、許容範囲を超えた時点で敵とみなし、一切の関係を断とうとするスタンス。このようなスタンス…

確実性の選好

人間には「リスクを好む」という面もあるのだが、それはひとまず置いておく。何か欲しいものがあった場合、高い確率で手に入るならそれに越したことはないが、「低い確率でもそれなりに期待する」人間と「低い確率なら期待しない」人間がいる。後者は「確実…

見切りをつけるために必要なこと

例えば「なかなか物が捨てられない」とする。捨てる対象への固執が断ち切れない、という解釈も可能だが、それ以外の要因もあるように思える。 「物を捨てるか捨てないか迷う」という場合、その時点ではそれほど必要性は感じていないわけだ。にも関わらず「捨…

厄介な人間

関心の対象が移った場合に、それまでの関心の対象を貶めなければ気が済まない人間がいる。あまり品のよい行為ではないが、そういった行動は必ずしもおざなりな教育によって生まれるわけではない。軽度のASとADHDが併存している場合に、そういった態度をとる…

他人を責める意味

倫理的な問題はさておき、責めることでその相手が問題解決に動いてくれるなら、意味はあると言える。しかし、責めてもどうにもならない場合が多いし、それを繰り返せばいずれは無意味なことだと考えるようになる。 そもそも「他人を責める」のは何故か?問題…

言い訳が成立する条件

「言い訳」と評される時点で、本質的な解決にはなってないわけだけど、「他者からの評価を下げずに済ます」ことが目的なら「適切な言い訳」は存在しうるし、「自分が納得する」ことが目的ならさらに敷居が低くなる。「自分が納得するか」にしろ「他者の評価…

精度とコストのトレードオフ

例えばこのブログにはいくつかタグを設定しているわけだが、さほど関係のないエントリにタグをつけてしまうと、後で検索した時に余計なエントリが引っ掛かるので、なるべく内容に合致したタグの身をつけたいと感じる。しかし、「なるべく内容に合致したもの…

嘲笑や唾棄によって満足感が得られる理由

その倫理的な是非は置いておくとして。決して生産的ではないのに、多くの人間がそれによって満足しているのだから、満足感を得る方法として強力なのだと思う。 「嘲笑」にしろ「唾棄」にしろ、目の前に何らかの刺激源があることはほぼ保証されている。しかし…

変化への敏感さ

ある状況で好ましい結果が得られたとする。その結果を何度も得ることで、それを当然のものとして期待するようになる。ここで、「状況」に変化が起きたとする。状況の構成要素は無数にあり、その変化が「好ましい結果」に影響するかどうかは分からない。しか…

原因を限定する必要性

ある行為によって好ましい結果が得られたとする。それ自体に何ら問題はないし、好ましい結果をもたらした行為は強化すべきであろう。ただ、それを絶対視することが枷となる場合もある。好ましい結果を得る方法が他にあったとしても、最初にそれを得た行為が…

応用力についての一考察

「応用力」という言葉もかなり多義的に用いられている。学問などを「応用する」と言った場合、理論を産業などに生かす(具体化する)という意味で用いられる場合もあるし、「演繹する」とほぼ同義の場合もある。ここではさほど厳密に定義しないが、「演繹す…

責任転嫁の機構

「責任転嫁」は合理的な判断によってなされる場合もあると思うが、多くは反射的な対応によるものである。責任転嫁は、何か失敗をし、他人から責められるという状況で発生する。責任を自分以外の人間に押し付けることで、自分は叱責から逃れようとするわけだ…

「一番人気のものは選ばない」という心理

「差別化」ではあるのだろうけど、もう少し突っ込んだ見方はできないものかと。

行動の転換の基準

目的達成のためにAという方法を実行しているが、なかなか上手くいかないとする。そこでしばらくAを続ける場合もあるだろうが、別の方法を考えるのが普通だろう。Aの他にBという方法も浮かぶのであれば、なおさら行動を転換する可能性が高い。 しかしこの「行…

緻密な寄与率の理解と俯瞰

「俯瞰する」こと自体というよりも、目的達成までの経路を俯瞰しながら複数の手法を適宜実行するのに、緻密な寄与率の理解が必要だということ。特にモチベーション維持の観点から。 目的達成に寄与する行動A、Bがあったとする。AもBも多少は目的に寄与する、…

習慣化とsalienceによる逸脱

例えば何度かスーパーで400円の弁当を買うと、何となくそれが「標準」の選択になってくる。一度習慣のようになってしまうと、特に合理的な理由がなくてもそこから外れることは少なくなる。 しかし何らかの出来事、例えば「今日は仕事が上手くいった」などと…

選択肢とモチベーション

ある目的の達成のために行動していたとする。現在実行している方法でおそらく達成できるが、それなりにコストはかかる。そういう状況で「目的を小さなコストで達成できるかもしれない」選択肢を思いついたとする。その場合、行動を中止してそちらを検討すべ…

蓄積したものの延長線上に次の関心事を探そうとする理由

蓄積したものによって、有利な条件で大きな報酬が得られるというなら合理的である。また、単に対象への固執によって、類似したものを求めるということもある。 ただ、同程度に対象そのものが(過去に蓄積したものと)異なっており、かつ得られる報酬、必要な…

他人に難題を出して満足する心理

難題自体の解決が自分に利益をもたらす場合もあるだろうが。中には、難題を出すことで自分への忠誠を確認するという場合もあると思う。 この場合の「報酬」は、他人がその難題をクリアして報告しにくることだが、その「報酬」の価値を裏付けるのは「自分が過…

他人を「いじる」ことへの嫌悪感

AS傾向のある人間に顕著だと思う。「自分がいじられたくない→他人にもしない」という思考の流れもあると思うが、「いじる」という行為は「予期せぬ反応を期待する」という性質なので、それ自体に興味がないという理由もあるのだろう。

発言の信憑性をどう評価するか?

現時点での自分の経験論に過ぎないのだけど。 他人の発言の中で、直接自分が真偽を確かめられないものをどう推測するか?単純なのは「信頼できる人」と「信頼できない人」という具合に属人的に判断する方法だが、これはかなり精度が粗い。「信頼できる人」で…

生涯の財産としての人脈

不確実な状況での判断

「不確実な状況での判断」といっても様々なものがあるが、下記のような場合を考える。 生物系の学科は就職に不利だということは、学部生でも薄々気づいているのだが、それでも生物学への関心などから修士・博士に進学する者もいる。もちろん、学問の内容に拘…

枷から自由になる方法

人間には様々な枷がある。経済的な問題や身体的な問題は容易に解決できないが、多くの人間の抱える枷は他人からみればなぜ枷になっているのか分からない心理的なものである。心理的な枷はなぜ生じるのか?またそれから自由になるのはどのような時か? 複数の…

他者へのアプローチを躊躇う理由

この場合のアプローチは恋愛に限らず、ちょっとした世間話なども含む広い概念。先述のように他者へのアプローチは、時折マイナスに働くことがあっても基本的に正の効果をもたらすわけだが、極端に消極的なスタンスをとる人間もいる。そういう人間も充実した…