見切りをつけるために必要なこと
例えば「なかなか物が捨てられない」とする。
捨てる対象への固執が断ち切れない、という解釈も可能だが、それ以外の要因もあるように思える。
「物を捨てるか捨てないか迷う」という場合、その時点ではそれほど必要性は感じていないわけだ。
にも関わらず「捨てられない」のは、「将来必要になるかもしれない」という発想に基づく場合が多い。
現在必要でないのに「将来必要になる」理由は、「自分の嗜好が変わる」か「状況が変化して(実用的)価値が生じる」のいずれかである。
物を捨てるためには、その二つの可能性を断つ必要がある。
「自分の嗜好が変わる」可能性を否定するために必要なことは何か?
感受性が強ければ嗜好は変わりやすいし、経験が乏しい場合にも嗜好は変わりやすい。
つまり、ある程度の年齢に達しないと困難である。
もちろん個人差も大きいだろうが。
では「状況が変化して価値が生じる」はどうか?
これも経験がないと「ない」と断定することは難しいだろう。