2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

役に立たないアドバイス

人間は他人にアドバイスするのが好きだが、大半は役に立たない。他人に無用なアドバイスをしないように、また他人の無用なアドバイスを軽く受け流せるように、「役に立たないアドバイス」の要件を整理してみる。 1.状況の違いを考慮していない「自分はこう…

見切りと固執について

固執(執着)が様々な問題の元だというのが私の基本的な考えだし、昔から言われていることでもある。問題解決に当たる場合には、常に最大限の成果を目指すのではなく、適度に「見切る」ことが重要だが、それもある意味「固執」の問題かなと。「最大限の成果…

女性の「度胸」の一側面

どこまで一般化できるか分からないが、初対面の人とのコミュニケーションなどでは、男性よりも女性の方が物怖じしない印象がある。男性が普段通りのコミュニケーションをためらう理由の一つは、初めて会った人と今まで会ったことのある人との差異を明確に認…

判断を誤るパターン

特定の選択肢を過大評価特定の選択肢を過小評価検討する選択肢が足りない 無数の選択肢が提示される世の中では、「過大評価」が一番致命的かも。

過去の努力が無意味になった時の不快感について

例えば、苦労して1000万貯蓄した後で宝くじで3億当たったら、嬉しい半面、「今までの努力はなんだったんだ…」という虚無感に襲われる。また苦労して調べ物をしていたら、すでに他の誰かが分かりやすくまとめていたことを知った場合も、労力がいくらか省けた…

不安の実体について

「漠然と不利益を予期する」という状態が不安だと思うんだが。将来の不利益(何かしらの喪失)が明らかになれば恐怖感なり不快感なりに変わるし、逆にそれが否定されれば、不安感は消失する。そういう意味で「現況と負の概念との弱い結合」という解釈も可能…

メタ認知の問題点

メタに見て有効な解決策が選択できればいいのだが、実行不能な最適解が浮かぶとむしろ問題だよなと。 あるいは自分を客観視するのは重要なんだが、それは「他人の目を気にする」ことにも繋がるし。 ちなみにメタな戦略でもって、「自分の行動の妥当性を疑う…

本当にそれは「必須」なのか?

何かに強い拘りが生じて、妥協できないと思うことは誰しもあるはずだ。合理性に基づいて妥協すべきでないと判断する場合もあるかもしれないが、合理性とは別の要因による場合が多い。「執着」や「固執」と言い換えてもいい。 こういった心理を理解するために…

緊張と弛緩

「課題の設定→解決による充足感」の話を書いてて思ったんだが、満足感を得るには課題が困難であることが望ましいよね。それは「安易な解決策が浮かばない」ことで、それに対応する生理的条件はなんだろうなと。 まず「目的」ありきか。それには社会的な意義…

不確実性に対する耐性

例えば何らかの目的があったとして、それを低コストかつ高確率(一定の確率で失敗)で実現できる方法と、高コストだがほぼ100%の確率で実現できる方法があったとする。どちらを選ぶのが合理的かはケースバイケースだけど、後者を選ぶ頻度が高い人に共通する…

ストレスの少ない生き方

以前も書いたように、ストレスが生じるのは「期待したものが得られない」時だと思う。であれば、「何も期待しなければストレスは生じない」となる。まぁ真理かもしれんが、期待したものが得られれば(期待せずに得られた時よりも)満足感を得ることができる…

先見性と固執

本来「先見性」とは将来のことを見越した判断力のことだろうし、固執は過去の事象に囚われることなんで、関係はないように感じられるのだが。実際は密接に絡んでるんじゃないかと思うんだよね。 そもそも何ら拘るものがなければ、先を見越して動く必要はない…

何を蓄積すべきか?

「学力」とか「ゲームのレベル(経験値)」とか「金」とか「物」とかは分かりやすいんだけど。その4つしか思いつかないようでは社会でやっていけるか微妙な気がする。他に思い浮かぶものと言えば、「経験(技術等含む)」「人脈(関係の深さも含む)」「成…

「世界には自分の知らない楽しいことがある」という焦り

そういう焦りは割と一般的だと思う。特にマキシマイザーで顕著だろう。 「執着しない生き方」が実践できるなら問題はないんだが。そうでない場合に焦りを鎮める方法の一つは、「楽しいこと」の上限を見極めるのではなく、「自分の欲求」の上限を意識するとい…

満足感を得るのに「必然性」が必要な理由

例えば同じ難易度の目標を達成したとしても、それが「他の方法では不可能」だった場合と、「別の方法なら達成自体は容易」だった場合で、満足感は異なるはず。何故だろうね?他者から評価を得るためにそれが必要、という面もあるんだろうが、それだけでもな…

課題を設定するコスト、世界を限定するコスト

「課題の設定」は合理的な意味以外に、「課題による意識の集中→課題達成による報酬刺激の受容」を行うことで満足感を得る、という機能があるし、「世界の限定」には世界を恣意的に狭めることで、部分的な世界の中で有利な立場を占めるという意義がある。両者…

ネットについて

今さらだが「ネットすごい!」と思ったので。 何に気付いたかと言うと、まず一つは特定のコミュニティが形成される必然性みたいなもの。ゲームの新作が出れば、攻略wiki的なものは高い確率で作られ、そこに日本中のゲーマーが集まる。 あと、原始的な状態で…

状況の特殊性の評価

なんか良く分からないタイトルだけども、何が言いたいかというと、例えば「学校に行きたくない」子供がいたとして、「微熱があるから」はまぁ「学校に行かない」理由として適当(休むに足る特殊性)だと思うが、「雨が降っているから」は不適当(特殊性が不…

モチベーションを維持するために経験から学ぶべきこと

1.モチベーションは外部の環境の影響を受ける 2.失敗は成功への大きな前進、成功に不可欠な過程 3.

一般化の進展と固執

「より適用範囲が広く、例外がない」ことが一般化の完成段階だとしたら、一般化の進展には以下の二通りのパターンが考えられる。1.例外を増やさずに適用範囲を広げる 2.適用範囲を狭めずに例外を減らすまぁ実際は上記2つを並行して行う場合が多いのかも…

発想の柔軟さを規定する要素

表面的な「発想の柔軟さ」も実はいくつかの異なる要素から構成されていると思う。1.知識、列挙、網羅性元ネタが多いほど、柔軟に見える。また列挙、網羅する能力が高いほど、代替案を見つけやすい。 2.思考の転換固執これが「柔軟さ」の語義に一番近い。…

特定の条件下での完璧主義や自己の優位の認識について

以前、完璧主義を構成する要素や、完璧主義がもたらす満足感について考察した記憶がある。「完璧」とか「最高」には、一定の条件を付加することが可能で、その条件に何らかの必然性があれば「ある範囲で完璧」といった認識を持つこと(またそれによって満足…

報酬量の予測と確率の予測

報酬の「期待値」は報酬量×確率(複数パターンある場合はそれらの足し合わせ)で計算するわけだけど、「報酬量」と「確率」の予測精度にはかなり差がある。一般に「確率」の予測は「報酬量」の予測よりも困難である。宝くじは、不確実性(ギャンブル性)が報…

執着の表出パターン

「執着」とか「固執」という言葉は、「(不合理なまでに)同じ対象に関心を持ち続ける」とか「(不合理に)同じスタンスを維持し続ける」みたいな意味で使われることが多いだろうか。確かに、単純に「同じ状態の持続」である場合もあると思うんだけど、多少…

失敗の解釈

1.経験を得た 2.モチベーションを得た 3.成果を得るために不可避な失敗成功する条件に「運」が含まれている場合、失敗から何らかの情報(経験)を得ることができなかったとしても、成果を得るための不可避の出来事だったと言える。 4.単なる失敗

一般化の一側面

例えば、ある作家の作品をいくつか読んで面白かったとすると、次第にその作家の作品全てに目を通したがるようになる。数回の試行(いくつかの作品を読む)から、面白い作品を見つけるコツとしてその作家の作品をチェックすればいいと気づいた、とも解釈でき…

現象の理解と物質の獲得

どちらも「不確実なものが確実になる」という意味で共通しているのではないかと。で、それが報酬価値を持つ。「確実に」手に入るもの自体の報酬価値が必須かどうかは微妙なところ。 ちなみに個別に説明すると、「現象の理解」は「不確かな予測が確実になる」…

人間の行動原理についての一考察(贈与等に関して)

人間の行動は単純にコストパフォーマンス(成果/労力)で決まるものではない。では何によって決まるか?一概に言えないのだが「与えられた報酬に応じた労力を負担する」という原理もあるように思う。 仕事の対価として報酬が約束されている場合に、仕事をこ…

一般化の機構について

「一般化」という言葉は研究者には馴染みがあるのだが、一般の方にはピンとこないかもしれない。(「普通にする」みたいなイメージかも?) 例えば、質量3(単位は適当でw)の物体に6の力を加えたら、2の加速度が生じたとする。これはあくまで個別の(特殊…

広域解と局所解と合理化

タイトルは抽象的だけど、主に他人のアドバイス・意見の受け止め方の話を書こうかと。大雑把に言えば、「相手がそういう意見を述べる背景まで理解して聞くべし」ってことなんだけど。 「どの選択が正しいか」は、どのような状況に置かれるかによって変わって…