2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

物事を先送りすべきでない理由

もちろん、先送りすることで締切りまでに完遂できなくなるとか、仕事の質が落ちるというのが主な理由だが。「先送り」した作業が面倒なものである場合、それに着手せずに逃避したとしても、かなりの精神的な圧力を感じることになる。時にはこれが生産的な行…

最小限の行動のみが強化される理由

複数の行動を起こして報酬を得た場合、どの行動も強化の対象となりうるが、人間は無意識のうちに必要不可欠な行動のみを強化することが多い。これはどのようにして実現されるか?まぁ行動を起こすこと自体にコストがかかるので、最小限の行動のみを起こすの…

放置する楽しさ

ゲームなどでは「一定時間放置しないと進行しない」というイベントが発生する場合がある。コンシューマでは稀だろうが、ネットゲーム、特に軽いブラウザゲームではそういった要素を組み入れたものが多い。「一定時間放置する」のは、時間がかかる上に、「自…

固執を断つには近づくべきか離れるべきか?

単純に考えると離れた方がよさそうである。ただ場合によっては無理に離れることで、より固執が強くなるという場合もある。 そもそも「近づくことで固執が弱まる」のはどのようなケースか?対象が好ましいものである限り、それに接近する行動は強化され、固執…

頭の回転の速さとは

様々な要素があるだろうが、一つの方法が上手くいかなかった場合に、すぐに代替法を思いつくということは重要だろう。「代替法を思いつく」ために必要なのは、まずは多くの解法のストックだが、それ以外に当初浮かんだ策に拘らないことが不可欠である。では…

悲観主義に関する一考察

悲観主義というか、他者による自分の行動の評価を、やたらと低く見積もる人間がいる。これは何故か?一つ考えられる理由は、予測される相手の評価よりもはるかに低く見積もっておけば、「予測を上方修正する可能性」だけ考えておけばよく、「下方修正する可…

一人暮らしの利点

それまで一人暮らしをしたことのない人間であれば、家事技能が身に付くという利点がある。もちろん、一人暮らしをしても自炊せずに、掃除も年に数回だけという生活ならさほど家事技能は向上しないが、洗濯とゴミ捨てくらいは習慣化されるだろう。ただ、それ…

評価基準が少ない方がいいという願望

病的な完璧主義者は、満たすべき要素が提示されるとそれを満たさずにはいられないので、多くの要素が提示された場合には、強い精神的負荷がかかってしまう。なぜ都合よく評価基準を限定することができないのか?

不要になるとはどういうことか

実用品であれば、物の要・不要は単純に状況によって決まる。では趣味品の場合はどうか?そのものに価値を感じれば「必要」だろうし、感じなくなれば「不要」だろう。ただ保持するコストもあるので、価値がゼロでなければ保有するというわけではなく、一定以…

物の価値の決まり方

物の価値を決める方法はいろいろある。例えば、金銭で取引可能なものは、購入時の代金を「物の価値」を考えることもができる。もちろんそれは普遍的な尺度ではないだろうし、他の尺度も存在するだろうが。 物の価値は感受性や嗜好によって変化するが、それ以…

一般化と予測誤差

例えば、ある小説家の小説を読んで面白かったとする。最初にその小説家の本を読む時は、特に前評判などを聞いていなければ、事前の情報は特にないので、面白ければ正の予測誤差が生じる。 では、次に同じ小説家の別の本を読む時はどうか?別の本なので過去の…

既知のものに対する評価

すでに経験したものへの評価は確定しやすいように思える。過去に得られた報酬(欲求の充足)の期待値でさほど問題はないだろう。ただ、過去に経験したものと「完全に同一」なものに遭遇することは稀で、多少なりとも違いはあるはずである。過去に遭遇したも…

未知のものへの関心

誰しも未知のものへの関心はあるだろう。ただ概して若い人間の方が、そういった関心は強い。 そもそも未知のものへの関心はどのようにして生じるか?経験してないものは基本的に価値が付与されていないので、それに魅力を感じるのはおかしなことのように思え…

期待と評価の確定

単純に物を得るかどうかであれば、実際に得られたかどうかで直前の行動の評価が確定する。しかし、他人の評価や自分の戦略の評価はすぐには確定できない。また、潜在的に期待したものが得られなかったと感じたとしても、それを埋め合わせるために過度に評価…

自信とかナルシシズムの他者からの評価

極端な自信家やナルシストは嘲笑の対象になりやすいが、信奉される場合もある。どちらか一方だけの場合は稀で、しばしば一部の人間には嘲笑され、一部の人間には信奉される。これはどのような理由によるのか? 嘲笑される理由は理解しやすい。自信家のナルシ…

経済観念について

数百円や数千円の「無駄」を問題視すべきかどうかは、収入などによるだろう。年に1000万円稼ぐ人間が荷物を減らすために出先で数百円の文房具を買う(場合によってはすぐ捨てる)ことがさほど問題とは思えない。ゆえに経済観念の有無は行為そのものからは読…

固執に関する一考察

性格による部分もあるだろうし、対象の性質(強い魅力)による部分もあろう。ただ「固執する」余裕がなければ固執しないわけなので、「余裕の存在」を一番大きな要素と考えることもできるのではないか。「余裕」は主として時間的余裕だが、思考のキャパをそ…

常に期待が大きい人間

常に期待が実体よりも大きく、それゆえに何を経験しても不満を感じる人間がいる。ここで「期待」は報酬の予測に相当するし、「不満」は負の報酬予測誤差に相当する。それは分かりやすいのだが、負の報酬予測誤差が生じたのであれば、報酬の予測値というか「…

価値の受容から所持を決断するまでの思考の流れ

街に出た時に、本でも服でも構わないが、目に入ったものは気に入ればそれを所有したくなる。また、部屋の整理をしている時に、物を減らさねばと思っていても、気に入った品はどうしても捨てられなくなる。このような心理には誰しも心当たりがあるだろうが、…

希望による行動の抑止

本来なら何か行動を起こすべき状況でも、安易な希望によって行動を起こさないことがある。これはどのような機構によるか? とりあえず何らかの目的が生じているはずである。それをすぐに完遂できるなら行動を起こして終わりだが、すぐには行動を起こせない場…

salienceに基づく判断

以前も似たようなことを書いた気がするが。 例えば、あまり使わない家具を捨てるかどうかは、将来使う可能性とか家具の価格とか保管するコストなんかを考慮して結論を出すべきだろうが、実際には「何となく重要」と思ってしまった時点で捨てられなくなる。「…

蓄積すべきもの

何らかの「価値のあるもの」を日々蓄積できたら、精神衛生によいし、充実感もあるだろう。蓄積すべきものの条件は、まず「価値が持続しやすい」ことで、次に「入手手段が複数ある」ことである。両方満たすのは、例えば金で、様々なものと交換可能なので価値…

手間の削減とか意識の集中とか

誰しも余計な手間を省きたいとか、問題を少ない論点に絞り込みたいという欲求はある。ただその程度には個人差がある。 そもそも「手間を省きたい」と思うのはどういったタイミングか?ある物を得た直後に、すでにそういう感情が生じる場合もあるだろう。

上から目線について

単純に「偉そう」という場合もあるだろうが。どんなものでも具体的な(あるいは分析的な)解釈をすることもできるし、抽象的な(総合的な)解釈をすることもできる。どちらを選ぶか、あるいは中間のどの辺りを選ぶかは個人の好みによる。抽象的な解釈をした…

同意を求める表現とか断定調とか

それらは他の解釈を許さない印象を与えるので、相手によっては不快に感じる。ではそういう表現を敢えて使いたがる理由は何だろうか? 逆に曖昧な表現を使う場合には、反応が予測できないというか、様々な反応を想定しているのだろう。断定調の場合には期待す…

親しくなると馴れ馴れしくなる理由

「馴れ馴れしい」は抽象的な表現だが、とりあえず対人関係における儀礼的な面を排した簡便なコミュニケーションを指すものとする。「フランクな振舞い」と言い換えてもいい。「それは親しさの現れであって好ましいものだ」という考えもあるだろうが、簡便な…