2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

不安感と根拠のない努力による安堵

何らかの理由で危機感を抱いた場合(例えば解雇されそうだとか)、その危機を取り除くのが合理的な行動だが、どうやって取り除けばいいか分からないが、何かしらしてないと不安という理由で、むやみに行動の起こす人間がいる。大概の場合、上記のような行動…

精神の安定とか思考の制御とか

いろいろな解釈があるだろう。単純に「感受性が強いと不安定」と考えることもできる。 ただそれ以外に、状況の"controllablity"もそれらに影響すると思う。状況がcontrolできるか否かは、もちろん状況によるが、自身の経験の多寡なども効いてくる。

確実な予測の形成と報酬への反応性の消失

強化学習の理論に基づくと、完全に学習されたものに対しては、報酬の予測に十分な情報が揃った以降は、(報酬を得ても)予測誤差が生じなくなる。全く同じ状況を学習するのであれば、学習率を大きくすればすぐに学習は完了するが、現実には「全く同じ状況」…

行動を前倒しで実行するのに必要なこと

「具体的な実行方法が分かっている」に加えて、「それが不可避だと感じている」が必要か。 裏を返せば、「不可避でないなら実行できない」わけだが、なぜそうなるのか?

類否判断とか動機とか

Aという状況とBという状況があったとする。それらはいくつかの似た要素を持つが、異なる部分もある。それを「似たようなもの」と認識して、Aへの対応策をBに応用するかどうかは、人によって判断が異なるはずである。 「類似」と認める基準があまりにも厳しい…

行動の相対的評価

事物の価値だけでなく、自身の行動の価値も相対的である。それは他の行動との比較によって価値が決まるという以外に、直近に想起された行動との比較が特に重要になるという時間的な要素もある。 例えば非常に面倒な作業の締め切り前になると、他のやや面倒な…

特殊性の認識

例えば、一度働いてから30歳で大学に入り直したとして、周囲がほぼ全員18歳か19歳だったら、かなり浮くだろう。学部ではなくて修士であれば、22-25歳くらいの幅はありそうだし、場所によっては他にも社会人がいるかもしれない。博士なら24-30歳くらいの幅が…

問題の想起とその後の行動

例えば対人関係において、相手に不愉快な思いをさせたと感じたら、その相手への働きかけをしばし躊躇うだろうが、普通は(少し時間を置くなどして)再び働きかけるようになる。何らかの問題が生じた際に過去に行ってきたことをやめるかどうかは、問題の大き…

個人の意志とは

何度も書いたように、「そんなものは存在しない」というシニカルな見方もあろう。そこまで原理主義的にならずに、「どうにかなりそうな部分とそうでない部分」について考えてみる。 「何かをやる気になる」のは、育ちやその時点での環境でだいたい決まってし…

嘲笑と代替法

あるものを手に入れる方法として、洗練された方法と泥臭い方法があったとする。洗練された方法を知ってる人間は、泥臭い方法を用いる人間を「嘲笑」する場合がある。まぁ自分もそれを手に入れることができて、かつ泥臭い方法を用いずに済むなら、それでも構…

対人関係における内挿と外挿

例えば何らかの負の要素があって、それが他者に受け入れられるかどうかを考えるという状況では、自分より大きな負の要素を持つ他者を知っているかどうかで判断が変わってくる。「自分より大きな負の要素を持つ他者」がいれば、それと「普通の他者」の間に自…

恵まれた人間の不幸

そもそも人間の主観は、すでに知っているものと新たに得たものの「差分」で決まるので、よりよいものを知ってしまっていることで全般的に評価が辛くなるという問題はある。それ以外に、「手に入れる方法を知らないもの」を幸運によって手に入れてしまったが…

目的の曖昧さと絶望

当然の話だが、何を欲しているのかが曖昧なまま行動を起こしても、満足できることはまずない。普通は「欲しているもの」は明瞭だろうが、そうでない場合もある。 例えば、中学時代に友人と楽しく遊んでいたが、自分だけ別の高校に進学したところなかなかそこ…

現状維持しようとする心理

以前のエントリにも書いたように、現在得ているものが何に起因するのか曖昧にしか掴んでいない結果として、全般的に保守的になるという面があると思う。しかし「何も得ていない状況から、ある条件を満たしたことで何かを得た」という場合に、「得たもの」と…

人間関係について

「集団の中にいれば安心(安全)」という心理はある。それ以外にも、仕事なり趣味なりに共に打ちこめる友人がいればより楽しい。では「安全さ」を自分で確保し、かつ自分一人で楽しめる趣味があったら、友人は必要ないのだろうか? 少なくとも「不可欠」では…

劣等感について

全般的に能力が低い、と思いこむ場合もあるだろうが、特定の要素に関して特に自信がない、という場合の方が多いだろう。容姿に自信がない人間がいれば、運動神経に自信のない人間もいるし、学力に自信がない人間もいる。それ自体は仕方のないことだと思うが…

予測を脅かすもの

A、B、Cという条件下でDという現象が繰り返し起きれば、「AかつBかつCならばD」という関係が学習される。そこで再びAとBとCが同時に起きれば、それがDを引き起こすことは容易に予測できるが、「C」を欠いていた場合や、余計な「E」を含んでいた場合はどうだ…

関心の対象の選び方

以前にも書いたが、ある対象で関心を充足すると、その対象への関心は強まる傾向がある。ただ「関心の強さ」は「関心の充足」を保証しないどころか、より多くの新奇な刺激が得られないと、満足できなくなってしまう。つまり、関心を充足する対象は、その後も…

自由とストレス耐性

ストレス耐性が低い人間ほど安易に「自由」を求めるが、ストレス耐性が低いままだとなかなか「自由」は得られない。生活の糧が得られないという問題もあるし、金銭的な問題が解決したとしても、あまりにもストレス耐性が低いと余計な枷を自分で作って自滅し…

必要条件を見極める思考パターン

最初にマニュアルか何かに従って作業をする時は、丁寧というか冗長な手順になっていることが多い。 「面倒だから手を抜いてみる」という人間は、次第に必要条件に近づく。逆に初期のマニュアルを忠実に実行する几帳面な人間はなかなか必要条件に近づかない。…

対人関係における過度な適応

他者への対応力が強すぎると、本人の嗜好が周囲にとって分かりづらくなるので、他者から絡まれにくくなることがある。

集団への所属の是非

ある集団に所属しており、そこの留まるか抜けるかは何によって判断されるか?複数の集団に所属していれば、最終的には最も好ましい集団を選ぶのかもしれない。また、集団に所属していなくてもそれなりに満たされるのであれば、所属した際の満足度と一人でい…

豊かさと寂寥感

物質的に豊かであるほど、望んだものが手に入らない時や、外来の刺激が乏しい時の寂寥感が強くなりがちなような。