2013-05-12から1日間の記事一覧

対人関係における内挿と外挿

例えば何らかの負の要素があって、それが他者に受け入れられるかどうかを考えるという状況では、自分より大きな負の要素を持つ他者を知っているかどうかで判断が変わってくる。「自分より大きな負の要素を持つ他者」がいれば、それと「普通の他者」の間に自…

恵まれた人間の不幸

そもそも人間の主観は、すでに知っているものと新たに得たものの「差分」で決まるので、よりよいものを知ってしまっていることで全般的に評価が辛くなるという問題はある。それ以外に、「手に入れる方法を知らないもの」を幸運によって手に入れてしまったが…

目的の曖昧さと絶望

当然の話だが、何を欲しているのかが曖昧なまま行動を起こしても、満足できることはまずない。普通は「欲しているもの」は明瞭だろうが、そうでない場合もある。 例えば、中学時代に友人と楽しく遊んでいたが、自分だけ別の高校に進学したところなかなかそこ…

現状維持しようとする心理

以前のエントリにも書いたように、現在得ているものが何に起因するのか曖昧にしか掴んでいない結果として、全般的に保守的になるという面があると思う。しかし「何も得ていない状況から、ある条件を満たしたことで何かを得た」という場合に、「得たもの」と…

人間関係について

「集団の中にいれば安心(安全)」という心理はある。それ以外にも、仕事なり趣味なりに共に打ちこめる友人がいればより楽しい。では「安全さ」を自分で確保し、かつ自分一人で楽しめる趣味があったら、友人は必要ないのだろうか? 少なくとも「不可欠」では…

劣等感について

全般的に能力が低い、と思いこむ場合もあるだろうが、特定の要素に関して特に自信がない、という場合の方が多いだろう。容姿に自信がない人間がいれば、運動神経に自信のない人間もいるし、学力に自信がない人間もいる。それ自体は仕方のないことだと思うが…

予測を脅かすもの

A、B、Cという条件下でDという現象が繰り返し起きれば、「AかつBかつCならばD」という関係が学習される。そこで再びAとBとCが同時に起きれば、それがDを引き起こすことは容易に予測できるが、「C」を欠いていた場合や、余計な「E」を含んでいた場合はどうだ…