2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

適正な希望の量

希望が大きすぎればしばしば安易な解決を期待して失敗するし、希望が少なすぎれば絶望して動けなくなる。ゆえに適正な量の希望を持つことが肝要だが、それはどのようにして実現されるのか? ある特定の事柄に限れば、試行錯誤を繰り返すことで、ほどほどの量…

説得力のない主張のパターン

1.特定の論点に絶対的な価値を置き、他の論点を無視 2.いわゆる精神論(本人の精神力で何とかできる)2'.個人の精神的満足(仕事のやりがいなど)で埋め合わせできる 3.一部の人間(しばしば自分に近い人間)しか実行できないことを全員に想定3'.…

礼儀や作法に関する一考察

それが「まともな人物の行動パターン」であるなら、それに従えば、初対面の相手に対しても好ましい印象を与えられる。もちろん、初対面なので、特に相手に利益をもたらしたわけではないのだが、過去のその相手に利益をもたらした人と同様の行動を取ることで…

経験の必要性

経験の重要性は誰もが認めるだろうが、相応の時間と労力を必要とするため、本で得た知識などで代替できるのならそうしたいところだろう。本などで得た知識でどの程度経験が代替できるのだろうか?本などの知識を生かすためには(≒自分の置かれた状況に敷衍す…

妥協に関する一考察

妥協と言っても様々な側面があるが。例えば、以下のような例を考える。 何か最終的な目的があるとしよう。プロジェクトの完遂でもいいし、大学合格でもいい。その達成に近づく方法Aがあったとする。Aは最終的な目的に寄与する要素、BとCを含む。大学受験の例…

マクロな視点とか共起とか育ちの良さとか

良くも悪くも、育ちが良いと物の捉え方がマクロになりがちだと思う。それが個別の問題の解決の足を引っ張るなら弊害が大きいが、それでなければさほど害はないし、新たな解決策をもたらすかもしれない。育ちの良さがマクロな視点をもたらすのはなぜか? 脳内…

salienceの適切な処理

例えば、親の言動は子供にとって大きな影響力を持つ。それは生得的な面もあるだろうし、学習による面もあるだろう。いずれにせよ、10代の子供が親の意向に背くのはなかなか難しい。 一人暮らしを始めるとか、自分で生活費を稼ぐとか、親との距離を保つように…

前進するために必要なこと

鬱気味の時はそもそも合理的に行動できないけども。 なかなか前に進めなくなる人間の特徴として、自尊心が高いということが挙げられる。そういう人間が失敗を犯すと、他者に助けを求めずに、いつまでもその失敗を抱え込む。また、自分からは助けを求めないも…

中途半端なsalienceと鬱傾向

salienceが強ければ、行動が発現する可能性が高い。しかし、そこまで強くないと行動は発現しない。この状態が何らsalienceを感じない場合と同様かというと、必ずしもそうではないだろう。 行動が発現しなかったから状況は変わらないわけだが、salienceを感じ…

自信とか安定感とか

常に他人の顔色を伺う状態は好ましくないだろう。思い切った行動ができなくなる上に、余計なストレスを抱え込むことになる。ではなぜ「他人の顔色を伺う」のか?相手が暴君で、機嫌を損ねたら処刑されるという状況ならやむを得ないが。(父親が暴力をふるう…

幸福感と固執

手に入らないものを求め続けたり、問題を起こした他人を責め続ける行為は合理的ではないだろう。もちろん、人間には不合理な面があるので、そうと分かっていてもそういった行動を取ってしまうことはある。固執しやすい人間の特徴とは何か?先天的なもの(自…

手掛かり刺激のマージと漠然とした不安感

例えば、いつもお守りを持っていたとする。で、それを持っている間は物事が上手く行っていた。ただ神仏の守護を認めないのであれば、「お守り」と「上手く行った」ことは関係がない。しかし、常にお守りを持っており、その存在を意識していたのであれば、あ…

報恩の連鎖とその終焉

「他人から受けた恩は返すべき」という考えは割と一般的だろう。もちろん「恩を返す」ことでまた恩を受ける確率を上げるという打算的な面もあるとは思うのだが。若い人間が上記のような信念を持っている場合、必ずしも打算ではないように思う。ではどのよう…

永遠に持続するものでなければ手に入れる価値は無い?

といった類の箴言がいくつかあって、何となく分からなくもないのだが。もちろん、実際には永続するものでなくても、ある程度の満足感を得ることはできる。「永続する」ことの利点は「期待を変更しなくていい」とか「期待が裏切られてストレスが生じることは…

salienceに基づく行動と合理性に基づく行動

例えば、「電気(照明)の点けっぱなしが許せない人間」というのがいる。その多くは女性だろう。もちろん、電気を点けっぱなしにすると電気代が余計にかかるのは事実だ。しかしせいぜい月に数百円の違いにしかならないので、年収1000万の家庭なら無意味とい…

行動の意図の明確さ

行動を起こして報酬が得られれば行動は強化されるし、得られなければ強化された行動も消去される。それは確かなのだろうが、一括りに「行動」と言っても、明確な意図に基づくものと、文脈に依存して明確な意図を伴わずに発現するものがあるのではないか。そ…

絶望と合理主義

「優秀な人間は常に利益を最大化する」のではなく、「今までそれなりにやってこれた人間は保守的になる」し、「痛い目に遭った人間は試行錯誤を経て合理的に振舞う(≒利益を最大化する)」のだと思う。上記のような行動は、「幸福度を一定に保つ」とか「幸福…

gradualな属性への責任割り当て

目的の達成のための選択肢が2つあって、一方を実行したら成功し、もう一方を実行したら失敗した、という状況であれば、成功の要因も失敗の要因も理解しやすい。しかし、現実には何が成功に繋がったか不明瞭な場合も多い。 例えば、異性に告白して振られたと…

判断の洗練の過程

例えば受験シーズンになかなか成績が伸びなかったとする。このままだと第一志望の有名大学には通らなそうだが、第二志望の大学ならどうにかなりそうだ。そういう状況でなお第一志望の大学の合格に向けて努力を続けるには、第一志望の大学に受かった場合の利…

見限る機構

何か素晴らしいもの(人)があれば評価するし、下らないもの(人)があれば貶すだろうが、評価を確定しにくいものもある。試験の予想をするとか、文化祭の企画を立てるという行動の場合、行動が正しかったかどうかは比較的短期間のうちに結論が出るため、そ…

情報の価値とインパクトのトレードオフ

twitterより。逆境を乗り越えて成功した人には、「逆境は乗り越えられる」という話ではなくて、「乗り越えるにはここがポイント」という話をして欲しいですね。(まぁ大概参考にならんのだけどw)成功した人は基本的に合理的な(≒現実的な)戦略を取ってる…

時間割引とその補正

例えばMMORPGをしていて、開始直後に強力なクラスと、開始後200時間ほどで強力になるクラスのどちらかを選択するとする。単純に考えると、時間割引の大きい人間は前者を選ぶだろうし、小さい人間は後者を選ぶ。しかし時間割引が小さい人間でも、「自分は100…

知識量とモチベーション

人間が目的達成までモチベーションを維持できる保証はない。目的の達成までモチベーションが維持できるかどうかは何によって決まるか? 「根性」だと考える人間もいるだろうが、そういったものよりも、短時間で目的を達成する、もしくは状況を進展させること…

最大化に関する一考察

この場合の最大化は、特定の分野で最高のものを求めるような傾向のこと。それは拘りの強さであったり、満足しにくさであったりするのだが、それ以外の解釈も可能ではないかと。 例えば、若いうちは目標の達成のために何をすべきか明確でないことが多い。そう…

抽象化の意義

現金は様々なものと交換できる。交換するものによって、食欲を満たしたり性欲を満たしたり、もっと高次の欲求を満たしたりできる。現金の価値は、そういった様々な欲求によって裏付けられている。 現金のように様々なものと交換できるものは、単純に交換でき…

真理の探究とか生きる目的とか

人間の生きる目的は何であるべきか?生命の維持が問題なくできるなら、別に何でもいいだろう。関心のある分野で真理を探究することに全精力を傾ける人間もいるし、刹那的に快楽を求める人間もいる。 「真理の探究」は単位時間当たりの満足度としては必ずしも…

方法の拡大と満足感

例えば特定の人間とコミュニケーションを取る場合、丁寧な対応をすればそれなりの交流はできるだろう。ただ、「丁寧な対応」をするのはコストが大きいので、満足感は小さくなる。 その人間と親しくなって、雑な対応でも親しく交流できるようになったのなら、…

嘲笑と承認

「我々は普通、理解できない人間がいるとあざける」(ゲーテ) 上記のようなことは確かにあるように思う。嘲るのは「目立つ」ものを自分が価値を認める何かに帰結させられないからではないかと思うのだが、では「(人間のよさを)理解する」とはどういうこと…

ASの生きづらさ

自閉症の問題として「比喩が分からない」というものがあるが、比喩を理解できたとしても、そういった傾向が多少なりともあると、様々な弊害を生じる。例えば、寓話は作り話を通して、何らかの処世訓を読者に与えることが多いが、そこで提示される処世訓を理…

社会の発展と競争の激化

この場合の「競争」は、必ずしも生存の困難さや、勝ち抜くことの困難さを意味しない。どちらかというと競争(相手)の規模が大きくなるというニュアンス。特に職を得る際の競争に関して。 社会の構成員の大半が農業を営んでいた時は、「他者より抜きん出る」…