2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

危機感とは

命の危険が迫れば、誰しも危機感を覚える。また、経済的に困窮した場合に感じる場合もあろう。ただ、経済的に困窮しても、生活保護などを受けることで食べていくことは可能なので(求職している姿勢を示す必要はあるが)、そういう意味では物理的な危険さえ…

一般化して叩く理由

twitterより主語を拡大するのがアレという話は同意なんだけども、例えば自分の彼氏が何かしでかした時に、「自分の彼氏にだけ問題がある」と思うよりは「男全般に問題がある」と思った方が気休めになるかもしれんし、twitterにはそういう自分のメンタルヘル…

自由の弊害について

自由が必ずしも好ましくないということは、そこそこの年数生きていれば誰しも実感することだと思う。ここではまず、どのような弊害が生じるか、分類を試みる。 まず、「自由に選択した結果、不利益が生じる」ということがあるだろう。人間は十分な情報を持っ…

自己本位について

他人の顔色を窺って生きるよりも、自分で明確な価値基準を設定しそれに基づいて生きた方が、長期的には充実した生活が送れるように思う。それは直感的には理解できるのだが、「自分の価値基準に従う」とは具体的にどういうことか。 おそらくそれは一時の心掛…

関心の終焉

人間の関心の持続時間には差があるが、死ぬまで続くことなど稀で、普通はどこかで飽きがくる。関心がなくなるとはどういうことか?

マキシマイザーについての一考察

すでに何度も書いてる気がするけれども。 マキシマイザーの捉え方はいろいろ考えられる。満足しにくいとか、向上心が強いといった解釈も可能だが、「関心が移行しにくい」という解釈も可能ではないか。つまり、ある特定の能力(成績)への関心が長期間持続す…

世界の理解とモチベーション

例えば受験勉強をしていたとする。漠然とした「よい大学に入った方が後々都合がよさそう」という認識で勉強できるのならそれでもいいのだろうが。ただ認識が漠然としていると、一般にモチベーションの維持は困難である。モチベーションの維持に寄与する外部…

比較と時間割引

「現在自分が持っているものと他人のものを比較する」という状況や「未来の報酬のために努力する」という状況は比較的理解しやすいが、「他人が現在(未来)持ってるものと自分が将来得るものを比較する」という状況はやや把握に難がある。そこで問題になる…

人気者に認められたくなる心理

人間は誰しも他人に認められたいと思うが、特に人の輪の中心にいる人に認めてもらいたいという心理が強い。これはなぜか?もちろん、「人の輪の中心にいる人に認められれば、他の人にも認められる」とか「中心にいる人の評価基準は妥当なのではないか」とか…

稚拙な価値観とその弊害

例えば「誰にも頭を下げずに生きていきたい」という欲求自体はそれほど不自然なものではないだろう。もちろん、そうやって生きていくことは実際には困難であり、生活していくためにはいろんな場面で他人に頭を下げる必要がある。親の庇護の下でなら「頭を下…

視野の狭さの顕在化

「現在の生活が全てで、今後は変化しようがない」という意識の持ち主の場合、現在の生活が持続可能なものであれば精神的に安定するだろうし、そうでなければ不安定になる。厄介なのは、「現在の自分の状況にはさほど期待しないが、将来自分が置かれた状況に…

視野と不安感

不安傾向の強さは先天的な要素も大きいが、置かれた状況や経験にも依存する。先天的な傾向は置いておいて(極端に不安傾向が強くも弱くもない人間だとして)、不安傾向が何によって決まるかを考える。 例えば、経済的な問題があれば不安の原因になる。ただ「…

習慣化の条件

負荷の大きい作業でも、相応の動機があれば実行は可能である。しかしそれを習慣化できるかどうかは分からない。 習慣化するためには、その行為の新奇性などが失われても、労力に見合った動機が確保できなければならない。

視野の狭さとかその広がり方について

例えば、大学四年で就職活動に失敗したとする。もちろん、留年して翌年も就職活動をするとか、資格予備校に通って専門職を目指すとか、いろいろ手はあるだろう。22歳の段階の段階で職に就いていなくても、親が死んで働く必要に迫られた40代のニートや、何ら…

連帯責任についての一考察

事件が起こった時などに、事件の当事者だけでなく、上司や同僚まで連座させられることがある。もちろん上司に監督責任があるなら当然だし、同僚が止めることができたのなら責任を問うこともそこまで不自然ではないと思うが、当事者への働きかけがほぼ不可能…

拘りとsalience

例えばテレビゲーム(RPG)をやっていたとする。パーティの編成に自由度があるシステムなら、ゲームの攻略だけを考えるなら、最も強いメンバーを揃えるのが合理的である。しかし、「好きなキャラクターがいるので、弱くてもそのキャラを使い続ける」という人…

確実性と動機

リスクを好む傾向もあるにはあるが、基本的に報酬が高い確率で得られるほど動機も強くなりやすい。それは以前に述べたように個人の資質にもよるのだが、年齢による影響も大きいように思う。 若いころは経験が不足し、「確実に得られるもの」が何か分からない…

一点突破とか独自性とか

例えばセンター試験なら、合計点を競うのがオーソドックスだが、「数学だけは誰にも負けない」といった具合に、ある分野に限定してそこで優位に立とうする人間がいる。利点は、自分の強みを生かせることや、優位に立つためのコストが小さいこと。問題は、そ…

依存とか永続性の希求とか

ベンサムは快楽計算の原理の一つとして快楽の持続性を挙げたが、快楽の価値は単純に持続期間に比例するわけではないだろう。長期間続いても飽きる、あるいは価値が少し薄れるということは十分考えられる。(もちろんその分を差し引けば普遍的な原理になるだ…

比較による価値の認識

人間は何かにつけて比較する。自分の給料が生活する上で十分な額ならそれで満足すればいいが、他人の額と比較してそれを羨んだりする。これはなぜか? まぁ「額面が大きいほどよい」というのは分からんでもない。問題は「自分より大きな額面」を意識した後に…

完璧であることと1位であること

「完璧」とか「1位」というものには誰しも魅力を感じる。しかし「完璧」な状態が「完璧ではないが優れている」状態より機能的にそこまで優れているかというとそうとは限らないし、「1位」と「2位」の能力の差も微々たるものであることが多い。しかし「完…

自慢する理由

一つの理由は、「他者から褒められたい」だと思うのだけど。ただ実際のところ露骨な自慢はなかなか褒められないし、「他者から好ましい刺激を得たい」というだけなら、他にも方法があるはずだ。何というかこう、自分の内部の価値観を直接他人の反応に外挿す…

安易な自慢や知識の披露

そういうものが疎まれるのは分かりきった話だが。ではなぜそれをやってしまうのか? 自慢にしろ、知識の披露にしろ、「すごいねー」という他者の反応を(安直だが)期待できる面はある。それが魅力的に感じるのならついやってしまうだろう。

面白さについての一考察

事物の面白さではなく、人物の面白さについて。面白い人間とはどのような人間か?逆説的だが、何をやっても面白いと感じない人間が、他人から見ると「面白い人間」なのだと思う。 そもそも並みの刺激で満足できてしまったら、わざわざ工夫をこらして「面白く…

理解の機構

「理解」にも様々な様式があるだろうが。 例えば未知の状況に遭遇した場合、急にそこから理解に至るということはまずないだろう。理解の前段階として、慣れというか「新奇な刺激が入ってこない」という認識が必要である。次々と新奇な情報が入ってくる状況で…

行動の妥当性の判断

自分の行動の妥当性の判断は、行動の結果の観察に基づく面もあるが、年齢や精神的な状態によるバイアスも大きい。特に「人間関係における正しさ」のように上手くいったかどうかの基準が曖昧な場合に、その手のバイアスが大きく効いてくる。 人間関係において…

行動の正当性の判断

twitterより「自分が悪いか相手が悪いか」は、客観的な基準がなくもないけど、年齢とか精神的な状態で決まってしまう面もありますよね。やはり若い人の方が「自分が悪い」と判断することが多いような。年長の人間と年少の人間がいた場合、もちろん経験の多寡…

神話と抽象と経験

コントの話とも絡んで。 人間の発達段階に沿って考えると、周囲の人間の反応によって物事の良し悪しを決める時期から、自分の経験(観察)によって是非を判断する時期への移行がみられる。この変化は半ば不可逆的だと思うのだが、これはどのようにして起こる…

価値の生起と消滅

下らないことでもきっかけさえあれば価値を認識することができる。対人関係における作法の中には、非常に形式的でさほど一般性のないものもあるが、近辺の誰かがそれが重要だと述べれば、影響されてそれに価値を見出す可能性はある。しかしその作法がほとん…

俯瞰に必要なこと

「俯瞰しよう」という明確な意思があれば、経験や工夫が効いてくるのかもしれないが、そもそも「俯瞰しよう」などと思うことは稀で、そのきっかけをいかにして得るかが重要になってくる。人間はいかにして「俯瞰」に到達するか?ある分野で、主要な選択肢が…