2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

固執を断つとか、最低ラインを見定めて動くことについて

何か失敗した時に、「被害」の範囲を限定することは精神の安定のために重要である。 ただ対人関係においては、相手の不快感の見積もりが難しい上、基本的にその人間との関係を持続することを前提に考えてしまうので、「失敗したけど大丈夫」という感覚はなか…

真にアドバンテージになるものは何か

何か好ましいものを手に入れたとしても、それに飽きてしまうかもしれないし、それが近くにあるこでそれに気を取られてしまうかもしれない。そういうことを考えると、何がアドバンテージなるかは自明ではない。 能力の向上は、基本的に不利にはならないだろう…

快楽主義を否定するには

刹那的に快楽に興じることを否定するのは容易い。快楽を得る対象を次々に変えることは、明らかにストレスをもたらすからである。 快楽を得る対象と快楽の強度を調節し、日々を楽しく過ごすことはできるだろう。古代ギリシアのエピクロス派もそんな感じだった…

過度な一般化を防ぐために

ここでは「一般化」は広い意味で用いる。演繹の連続、くらいの意味。 例えば、他者との関係において、一個人の自分に対する評価が、人間全般に適用されると考えると、非常に丁寧に対応する必要が出てくるわけだが、実際はそんなことはないし、そこまでする必…

しばらく間をおくと行動を起こすコストが上がる機構

何気なくやっていたことでも、しばらく間をおくとなかなかできなくなる。まぁ技術的なことに関しては当然と言えるだろう。ただ、技術が問われるわけではないが、間をおくことで手順自体はだいたい覚えているのに、細かい部分で迷いが生じて行動が起こしにく…

ストレス耐性とか緊張感とか

ストレス耐性が具体的に何を指すのか明確でないが、肝心なのはストレスに対して反応しないことではなく、ストレスが加えられた後に過度に弛緩しないことだと思う。「過度な弛緩」が問題なのは、行動を持続できなくなるからだけではなく、外部の現象から自分…

学習によって行動を抑制する機構

痛い目に遭って、その状況をもたらした行動を抑制するようになる、というのは理解しやすい。では、何か好ましいものを得た時、または得ている時に、それを脅かす行動を避けるのかどのような機構によるか?単純に考えると、喪失による負の報酬誤差が、ストレ…

モチベーションの維持にとっての他者の存在

報酬が得られる(成果が出る)のが先でも、途中で他者の評価が受けられれば持続しやすい。また、行動中も他者の存在を想起すると、(評価を受けた経験が乏しくても)即時の報酬が得られない行動を持続しやすい。

保留する基準とか合理性とか

行動の実行を一定期間保留することで、労力を小さくできたり、効果を大きくできたりする場合がある。あるいは判断を一定期間保留することで、判断の精度を高められることもある。ただそういった合理的な理由なしに、単なる怠惰から実行や判断を先延ばしにす…

分節化の適切さについて

自分の周囲の世界を細かく分節化する人もいれば粗く分節化する人もいて、どちらも極端でない限りはそれなりにやっていける。もちろん「適切な分節化の程度」というものも想定できるだろう。漠然と「周囲の情報の分節化」では理解しにくいので、「目的達成の…

目的の上下関係とその切り替え

前回のエントリの場合、「校内テストで上位に入る(総合点を上げる)」ことは「数学で90点以上取る」ことより上位の目的のはずである。しかし、下位の目的の方がその明確さゆえに、上位の目的よりも重要なものとして感じられる場合がある。 どの段階の目的に…

目的と行動の対応の調整とか、目的の適切な切替えとか

例えば、「校内のテストで上位に入る」という目的があったとする。もう少し具体的に10位以内としよう。科目は英・数・国・理・社で、総合点で順位を決める。この場合、目的達成のためには総合点を上げればいいので、英語の勉強をしてもいいし、数学の勉強を…

ストレスとか抑制の程度について

外部から好ましくない刺激が与えられればそれはストレスになるし、それをもたらした行動は抑制されるだろう。「好ましくない刺激」が物理的なものなら、刺激の内容(強度)とストレスや抑制の強さの関係を理解しやすいのだが、精神的なものだと難しい。 精神…

言われたことをすぐやるために必要な要素

1.すぐにやった方が、記憶力的・モチベーション的に有利だという理解2.実行するノウハウ3.現在進行してる楽しい出来事に依存していないこと あと不可欠というわけではないけど、4.義務をすぐに果たした方が、脳のキャパを節約できるという理解 やは…

思考を転換する契機

この場合の「思考の転換」は、ある程度目的を指向していて、その目的を切り替えるような感じ。当然、目的を達成するとか、十分な満足感を得ることは強力な契機になる。それ以外には何があるか? 何か困難に直面して事態が進行しなくなった、というのもあるだ…

適度なストレスを受ける意味

「適度なストレスが必要だ」とはよく言うが、それがどのような効果をもたらすのか明確ではない。日々の緊張感を維持する効果はあるだろう。しかし、一時的に強烈なストレスを受ける、あるいは一時的に負荷の強い作業を行うことで、その後の行動に何か好まし…

現状に即した満足感の修正

初めて経験することで、十分に満足できる場合もあるが、そうでない場合もある。過大な期待を抱いており、不満が大きくなることもあるだろう。あまりにも期待外れであれば、二度とその経験をしようとしないかもしれないが、「やや期待外れ」程度であれば、し…

行動の必要性の判断

「今日できることを明日に延ばさない」という文化の国もあれば、「明日できることは今日やらなくてもよい」という文化の国もある。国籍を問わず、多くの人間は後者の行動原理の方が馴染みが深いだろう。 何か目的があるとして、目的達成の必要性から、労力を…

男女の責任割り当ての違い

何か好ましい刺激を得た場合、それをどのように(原因に)割り当てるか。原因が自明ならさほど男女差・個人差はないだろうが。 有力な原因があるとしても、複数存在する場合には、男は全般的に割り当てる傾向が強いと思う。逆に女は、有力な原因を一つ抽出し…

手抜きと報酬感

慣れると手を抜きたくなるのは、人間の普遍的な心性であろう。ただ、どの程度手を抜くか、どのタイミングで手を抜くかには個人差があるし、状況にも依存する。個人差はともかく、「手を抜くべき状況かどうか」は、目的達成の困難さによって評価すべきだが、…

ストレスとドーパミン系

ストレスによってドーパミン系が亢進するという報告はそれなりにある。ドーパミン系への学習への関与を考えると、ストレスを生じる新規な環境への適応を促すため、という解釈は可能かもしれない。しかし、適応できない環境下で、亢進したドーパミン系によっ…

情報量と情報の効果

情報が好ましいものか好ましくないものかが、情報量と独立に決まるのであれば、入ってくる情報量を増やすことはそれ自体、中立的である。 実際のところ、極端に情報量が増えると、それは好ましいものとしては処理されず、ノイズのような扱いになるのだと思う…