中途半端なsalienceと鬱傾向

salienceが強ければ、行動が発現する可能性が高い。

しかし、そこまで強くないと行動は発現しない。

この状態が何らsalienceを感じない場合と同様かというと、必ずしもそうではないだろう。


行動が発現しなかったから状況は変わらないわけだが、salienceを感じたことで何らかの欲求が賦活されるので、欲求不満の状態になりやすい。


思春期には上記のような状態に陥る頻度が高いように思う。

それまでと比べて感受性が落ちるからかもしれないし、前頭葉髄鞘化が進み、脳全体の抑制が強くなるからかもしれない。

解決するためには、重要なものは「無理してでも」手に入れるべきだし、そうでないものは無視することで、salience自体が弱まることを期待するしかない。


中途半端な行動の企図だけでなく、いわゆる自意識過剰も同様の機構で起こるのかもしれない。