恵まれた人間の不幸

そもそも人間の主観は、すでに知っているものと新たに得たものの「差分」で決まるので、よりよいものを知ってしまっていることで全般的に評価が辛くなるという問題はある。

それ以外に、「手に入れる方法を知らないもの」を幸運によって手に入れてしまったがために、それを失って手に入れる方法が分からないのに、過去にそれを持っていたため欲求が抑えられない、という不幸も起こりえる。