予測を脅かすもの

A、B、Cという条件下でDという現象が繰り返し起きれば、「AかつBかつCならばD」という関係が学習される。

そこで再びAとBとCが同時に起きれば、それがDを引き起こすことは容易に予測できるが、「C」を欠いていた場合や、余計な「E」を含んでいた場合はどうだろうか?(論理的には「AかつBかつCならばD」なら、余計な要素が加わっても関係は変わらないけども)

おそらく程度の違いはあれ、予測に対する自信はいくらか失われるだろう。


類似の状況についても十分に学習がなされれば、必要条件を見極めて細かい条件が変わっても予測できるだろうが、

だが学習が不十分であれば、確実な予測はできない。

そういう状況での判断はどのようになされるか?



人間の思考はコンピュータのそれとは違う。

人間の予測がどのような神経活動で実現されているか知ることは不可能に近いが、いくつか仮説は立てられるだろう。

例えば「AかつBかつC」という状況であれば、それぞれの条件に対応する神経活動が起こり、それらが「D」の予測なり獲得行動なりを促すという予想は可能である。

その場合、「Cを欠いている」時はどのように反応するか?

通常よりもやや弱く「D」を期待する、というのが無難な解釈だろうか。


では「余計なEが存在する」場合は?