見切りと固執について

固執(執着)が様々な問題の元だというのが私の基本的な考えだし、昔から言われていることでもある。

問題解決に当たる場合には、常に最大限の成果を目指すのではなく、適度に「見切る」ことが重要だが、それもある意味「固執」の問題かなと。

「最大限の成果に固執→問題解決のが困難に」という流れは単純なんだが、「見切り」にはタイミングの問題もあって、時間の猶予がある段階で(問題解決自体とトレードオフにならない状況で)最大限の成果を諦めるというのはなかなか難しい。

(逆に追い詰められた状態で「一応の解決か、最大限の成果への固執か」なら前者を選ぶのは容易)

経験を積んで成果の見積もりや状況の進行が正確に予測できれば、早い段階で「現実的な解決策」が見えるだろうが、経験が不十分だと見切ることは非常に難しく、先天的に固執しやすい人間は高い確率で選択を誤る。