刺激と感受性と安定性と男女間の友情

あるものから非常に強い刺激を受けると、それに対する感受性が高まり、対象の好ましい面も不都合な面も鮮明に見えるようになる。

それはさらにその対象への接近を促す場合もあるが、一般に「一定以上の関係性の維持」にはむしろ不利に働く。


男女間に友情が成立しないと言われる理由の一端は上記のようなものだろう。

性的な関心を媒介にすると、対象への興味は高まりやすいが、同時に不快な点も多く目に入る。

一方同性の場合、性的な関心を惹起しないので、相手への興味が非常に強くなることは稀だが、それゆえにそこそこのレベルの興味を維持することは有利である。

同様のことはおそらく親子の関係にも言える。