2012-05-21から1日間の記事一覧

要素の抽出と代替と芋づる式獲得

欲求の対象を要素に分割することで、別のものによる代替が可能になることが以前のエントリで述べた。一方で、欲求の対象を要素に分割することで、ある欲求の対象Aを獲得したにも拘わらず、共通する要素Bを持つ別のものCまで欲しくなってしまうこともある。も…

現状維持バイアスとか行動の類似性とか

例えば一般的な強化学習の枠組みだと、行動1〜4のうちいずれかを選ぶ場合、行動1〜4の価値をソフトマックスかなにかで処理して選択確率を算出する。この方法だと前回何を選択したかは次回の選択に反映されない。しかし人間の行動は、しばしば前回と同じ行動…

要素の抽出と代替可能性と行動の修正

ある対象Aを希求しているとして、そのA自体に固執するとそれが手に入らない時にストレスが生じるが、対象Aというよりもその構成要素Bが重要だと認識していれば、Bを含む別のもので代替することができる。欲求の対象を要素に還元すれば、充足の手段が増えるの…

演繹と強化に関する一考察

対象Aが法則Bに従って動き、それを知っているとする。実は対象Cも法則Bに従って動く場合、その可能性に思い至れば対象Cの動きの予測に寄与する。ではその可能性を想起する機構はどのようなものか? おそらく対象Aと対象Cの間に、何らかの共通の要素がないと…

アイデンティティとか高尚な欲求とか

リードの研究が示すように、人間は長期的に「高尚な」目標を掲げることがあるが、その場その場では根源的な欲求に動かされることになる。とすると「高尚な目標」は単なる幻想に過ぎないのか?ある面ではそれが真実だろう。