代替可能性について

あるものの機能が完全に別のもので代替できるなら、そちらに切り替える判断は容易にできるが、現実的には「完全に代替」することは困難で、元のものの機能の一部を諦めることにある。

それでも実用品の場合にはそこまで悩まないが、趣味品の場合には判断基準が「自分の思い入れ」になるので、非常に悩ましい。


あるものAで充足できる欲求をA´とする。

A´の充足に固執した場合には、Aは必要不可欠である。

Bは欲求B´を充足することができ、これはA´に類似している。

その場合、AをBで代替できることもあれば、そうでない場合もある。

代替可能性は何によって決まるのか?


おそらく「代替可能性」も静的なものではなく、「捨てるか捨てないか」などの判断に際して生起する動的なものなのだろう。

そういう場面で、「Aそのものの価値」がBで代替できるものの価値よりも十分に大きく、「Aを確保する」という行動を引き起こせれば、Aは結果的に「代替不可能だった」ということになる。