他人が褒められて嬉しい理由

自分が褒められて嬉しいのは当然だが、親しい人間や自分の手助けした人間が褒められる(成功する)ことも嬉しく感じることが多い。

これはなぜか?


「他人が褒められる」という現象を細かく見てみる。

まず、他人が何か行動を起こす段階がある。

これは自分にはsalienceとして機能する。

その後「他人が褒められる」わけだが、これは自分にとっても報酬として機能する?


こうなると、そもそも「報酬とは何か?」という話になる。

根源的な欲求に直接結びついていなくても、報酬になりうるのは自明だが。


幼い子供は、与えられたオモチャを動かすことだけで、大きな満足感を得られる。

一日中、それだけやってる場合もある。

子供が面白いと感じる理由は、オモチャの動きが部分的に予測可能で、部分的に予測不可能だからだろう。

また色や形がきれいなど、それ自体のsalienceが大きいということもある。


「満足感」の生成する機構を大雑把に捉えると、何かを期待して(何かが意識に浮かんで)それに近い刺激が得られる、ということだと思うが、その解釈だけでは十分な答えは出ない。