2013-02-16から1日間の記事一覧

嫌悪感と選択肢の消滅

自分が嫌だと思ったことを他人にしないのが普通だが、そういう規範に従う限り、「他人からされて嫌だったこと」は「自分は今後やらないこと」になるので、どんどん選択肢が狭まってしまうことになる。もちろん普通の人間であれば「他人からされて嫌だったこ…

無条件の報酬と行動に依存した報酬

何らかの行動を起こさないと手に入らない報酬よりは、何もしないでも(一定の条件下で)手に入る報酬の方がより好ましいはずである。そういう選好は若い人間で強いが、年長者は必ずしも前者を厭わない。これはどのような理由によるものか? まぁ若いうちはそ…

行動の意図と満足度

例えば、鉄道に異常に詳しい人間がいたとする。友人との会話の中で、唐突に鉄道の話題が出たら、そこで自分の知識を披露できるし、満足感も大きいだろう。(やり過ぎると嫌われるが)もちろん自分から鉄道の話題を出すこともできるが、そこで自分の知識を褒…

思考の起点と関心の強さ

流行りのバンドに興味を持つのも、数十年前の演歌歌手に興味を持つのも、それ自体どちらが「好ましい」ということはない。ただ、流行りのバンドであれば、興味の対象を周囲の人間と共有しやすいし、そのバンドに関する新しい話題やイベントなどが外部からも…

関心の対象のコストパフォーマンス

非常に狭い範囲のものにだけ関心を向けて、(その対象が面白い動きをするなどの理由で)様々な刺激が得られたら、それはある意味、CPが高いと言えるだろう。また向けた関心の対象が別の対象と密になれば、その別の対象にも関心が移りやすいが、そういう具合…

他人が褒められて嬉しい理由

自分が褒められて嬉しいのは当然だが、親しい人間や自分の手助けした人間が褒められる(成功する)ことも嬉しく感じることが多い。これはなぜか? 「他人が褒められる」という現象を細かく見てみる。まず、他人が何か行動を起こす段階がある。これは自分には…

無償の愛と有償の愛

別に「愛」に限ったことではなく、「投資」でも構わないのだが。要するに見返りを期待する行動とそうでない行動があるということ。両者の(意図以外の)違いはなんだろうか? 見返りを期待する場合、欲しているものはその見返りであって、愛とか金とかを注ぐ…

保守的な組織と革新的な組織

そこにいる人間の性格や能力にも依存するが、それまで保守的だった組織は急に革新的にはなりにくい。無理に変えようとしても必ず弊害が出る。保守的な組織が革新的になれない理由は何か? 例えば、新人教育をマニュアル化せずに、先輩の指導に委ねていたとす…

不快な経験によって人格が捻じれる機構

twitterよりあれですよね、「後輩イジメの連鎖」というのも、先輩からイジメを受けてる時はどうにかそれに耐えるために「いずれは自分の番だ…!」と思うのかもしれないし、イジメを受けなくなった時に都合よくその発想を捨てられるかというとそうでもないわ…