マキシマイザーが気を付けるべきこと

マキシマイザー(最大者)は、Schwaltzに提案されたサティスファイサー(満足者)と対立する概念で、それなりの成果を上げても満足しにくい人間のこと。

定義上「幸福」にはなりにくいが、仕事で大きな成果を上げることも。


「幸福になりにくい」性質からは逃れられないだろうけど、それ以外にも留意すべき点について列挙してみる。


1.先鋭化しやすい

「広域解を求める」というマキシマイザーの性質とは矛盾するが、広域解に到達できない場合に鍵射られた範囲での「最大」を求めてしまう場合があり、また都合の悪い要素を視界から消してしまうこともある。

こういった発想に陥ると、他者との協調が困難になる場合が多い。


2.目標の達成が遅れやすい

常に最高の形で目的を達成しようと考えるので、概して「妥協」が苦手である。

最高刑での目標の達成が不可能だと分かれば、他の方法も考えるのかもしれないが、事態が進行するまで別の解を探さないので、目標の達成が送れる可能性が高い。


3.現状認識が悲観的になりがち

まぁマキシマイザーの性質そのもの(=満足できない)が悲観主義に通じるものなんだけど。

別の要因として、「常に(労力を費やして)高いパフォーマンスを上げるため、低いパフォーマンスでどの程度の利益が得られるか経験できず、その場合の利益を過小評価してしまいがち」というものがある。