2012-03-19から1日間の記事一覧

抽象的な報酬感の正体

例えば「社会貢献」とか。あるいは所属している集団での「和」とか。子供の頃は特にそういったものに影響を受けやすい。 実際は「社会貢献」にしろ、「集団の和」にしろ、個別の要素に還元できるわけだが、そういう発想を持たないことがある。また具体的な行…

性善説に関する一考察

自分の幸福のために行動する回路と、他人を幸福にする回路がオーバーラップしてるからではないかと。んで、「他人の幸福」に寄与すると、「自分の幸福」のための回路もある程度強化・最適化される。(ゆえに利他的行為は自分の幸福にもつながる) あと他人か…

素人を「騙す」方法

twitterより。 (高等教育に関しては、実態と一般の認識の乖離が大きいという話を受けて)情報発信を大学のみに頼っていたら、当然都合のいい情報しか出さないわけで、実態との乖離が大きくなる気がしますな。大学研究家の一番滑稽なところは、大学の出して…

「条件の不足」の認識

「トップダウン型の学習」と言ってもいい。要するに目的ありきで、目的への漠然とした筋道(中間目標として何を定めるべきか)は見えているが、実際にそれをやり遂げたことがない場合など。 Aというものを作るためには、BとCが必要なのだが、Bが手に入らない…

「他人のせいにする」とは

「責任が誰にあるか?」は所属する集団や社会のルールに依存する。「他人のせいにする」場合に、実際に他人に責任があるかどうかは分からない。ただ単純に事後の言い逃れに過ぎない場合もあるが、自分の頭の中では「他人に責任がある」と考えていた可能性が…

目的の分割と統合

人間に内在する欲求はある程度抽象的(多くの事物によって充足可能)だが、さらに抽象的な目的が形成される場合もあるし、より細かい目的に分割されることもある。これらはどのような機構によって起こるか? まず「抽象的な目的」と「具体的な目的」について…

より抽象化された目的の形成

抽象的というか総合的というか。例えば「食欲の充足」と「性欲の充足」が合わさって「酒池肉林」になるといった具合に。(「酒池肉林」の肉は「肉欲」の肉ではなく食肉のことだが、原文は「酒をもって池と為し、肉を縣けて林と為し、男女をして倮(ら)なら…

目的の分割について

例えば(幼児などに)「周囲の人に褒めてもらう」という目的があったとする。万人に褒められるような行動があればいいのだが、必ずしもあるとは限らない。その場合、例えば「母親に褒めてもらう」という目的と「父親に褒めてもらう」という目的に分割し、そ…

荒い因果関係と抽象観念の強化

〈関連エントリ〉抽象的な報酬感の正体 - jotunの頭の中 行動と報酬が一対一で対応するなら、話は単純なのだが、報酬(目的)が抽象的な場合や行動(の認識)が抽象的な場合にはどうなるか?