2012-11-26から1日間の記事一覧

学習の方法とモチベーションに関する一考察

例えば大学受験に関しては様々な「学習法」が提案されている。効果的なものもあればそうでないものもあるし、効果に個人差もある。実際のところどの方法でも大きな違いはないだろうし、併用することも可能なのだが。 高校生くらいの段階だと、必ずしもそうい…

性格と処世術

例えば、特定の組織がリーダーの後継者を選ぶ場合、単純に成績だけでなく、日頃の振舞いなども考慮して決めるのだろう。ただ「日頃の振舞い」は定量化しにくいので、(評価する側はともかく)評価される側はどの程度労力を割くべきか、また「何に(具体的に…

難易度とsalience

学習が行われていない状態で、特定のものなり行為なりのsalienceは生得的な外界の事象への反応性に依存する。報酬との関連付けが行われた場合、一般にsalienceは強まるが、それは報酬の大きさにも依存するが同時に起こさなければならない行動の難易度・労力…

単一の目的に対し、手法が多いと心地よい理由

強化学習の枠組みに無理やり当てはめれば、目的は報酬に相当し、手法は手掛かり刺激もしくは行動に相当する。 ある目的が単一の手法で解決できるなら、単一の手法しか手掛かり刺激にならない。またある目的の達成に複数の行動が必須なら、一つでも実行できな…

偏差値至上主義とか

高校などの模試の成績や偏差値に異常なほど拘る人間がいる。あの手の指標が魅力的である理由は何か? 自分の優秀さを示すものだし、入れる大学のランクに影響するので、実益にも寄与する。ただそれだけが理由ではないだろう。 おそらく「単一の指標」を上げ…

目的のシフトとか純粋主義とか

特定の目的に向かって努力していたとして、その目的の達成が不可能だと分かったとする。ただ目的を少し変えれば達成が可能だし、今までの努力を生かすこともできる。そういう状況で「目的の修正」ができることはモチベーションを維持する上で重要だが、若い…

報酬予測誤差を維持することが困難な理由

当然の話だが、複数回同じ状況を経験すれば「予測可能」になり、予測誤差(退屈を紛らわす効果がある)は小さくなってしまう。退屈な日常から逃れるためには「予測誤差」を維持する必要があるが、(新規な行動を起こすとか、金を払ってコンテンツを得るとい…

先行の刺激に発見による反応性の喪失

生得的な報酬にしろ、学習した手掛かり刺激にしろ、それに先行する刺激を学習した場合には、それらがドーパミン系の反応を引き起こさなくなる。 先述の「必然性の有無」はこの話に関わってくるのでは?すなわち、報酬に向かった際に、必要な行動の分だけドー…