目的の並立とか矛盾とかトレードオフの認識とか

前回のエントリとも関係するのだが、まず「複数の目的が並立する」とか「矛盾する」といった人間の認識が生じるには、事実関係以前に「両方の目的が同時に想起されている」時間はある程度必要である、ということを述べておく。

では、「複数の目的が同時に想起されている」状態で、どのように「並立するか否か」が判断されるのか?


「目的」が遠い未来に実現するものだと、推論を積み重ねる必要があるので厄介だが、複数の目的が全て即時に実現するものなら、並立するか否かの判断はたやすい。

例えば「異性の体を触る」という目的と「異性と親しい関係を保つ」という目的は、すでに交際をしている場合を除き、並立しない。

一方(「体を触る」)を実行すれば一方に影響する(普通なら嫌われる)ので、並立するか否かが観測できる。