2012-02-19から1日間の記事一覧

要素への分割や細かい判断基準の設定がストレスになる理由

基本的に合理的な判断は細かい要素に還元して初めて実現されると思うのだが、とかくそういった思考は疎まれる。これは何故か? 前回のエントリで「完全な排除は好ましい刺激を得る機会を減らす」と述べたが、それでも少しでも不快な要素があると「完全な排除…

完全な排除と限定的受容

例えば、周囲の誰かが許容しがたい行動を取ったとする。「許容しがたい」のは、何かしら自分にとって重要な要素があって、それを守りたいからだろう。それを守る前提で考えると、その人間との関係を一切断つか、その行動を起こさないような条件下でのみ付き…

合理的な判断に必要な学習

例えば特定の状況下で選択肢AとBがあり、より有効な方を選ぶとする。人工知能であれば単純に両者の価値を比較して高い方を選ぶのだろうが、人間の脳が同じ仕組みを採用しているとは思えない。 基本的に「想起された選択肢の価値」と「別の選択肢の価値×関連…

適度な探索を行う機構

外部には無限に情報があるわけで、そこから必要な情報を引き出すのはなかなか難しい。まずは効率よく外部の新規な情報を得ることが重要である。一度学習したものに対して、それ以降も注意を払うのは情報獲得の観点では無駄なので、常に予測したものとの差分…

興奮のループと行動の持続

脳内にはいたるところにループ構造が存在する。皮質→線条体(側坐核)→(腹側)淡蒼球→視床→皮質のループは、運動や報酬獲得行動の発現に重要である。

事物への関心と獲得行動の発現

「獲得」することで、その対象へのアクセス頻度が上がるのは間違いないのだが。関心が生じてから獲得行動が起こるまでの機構について詳細に検討してみる。 対象が「美しい美術品」であれば、視覚刺激そのものが欲求を充足することになる。

支配とか服属とか挨拶とかマナーとか

「他者を支配したい」という欲求の正体は何か?「支配」することで実利を得たい(金銭なり物品なり労働力なりを提供させたい)というのもあるだろうが、「言うことを聞かせたい」というのが一番根源的な欲求ではないか? では「言うことを聞かせる」ことにど…