支配とか服属とか挨拶とかマナーとか

「他者を支配したい」という欲求の正体は何か?

「支配」することで実利を得たい(金銭なり物品なり労働力なりを提供させたい)というのもあるだろうが、「言うことを聞かせたい」というのが一番根源的な欲求ではないか?


では「言うことを聞かせる」ことにどんな意味があるのか?

他者から何らかの刺激を得たいとする。(例えば特定の言葉が聞きたいとか)

他者を「支配」していれば、相手の能力の範囲内で好きな刺激を受けることができる。


逆に他者の庇護を受ける(あるいは攻撃されない)ために服属しようと思ったら何をすればいいか?

基本的に相手の望む刺激を与えればいい。

相手が何を望んでいるか分からないとどうしようもないが、その場合には従順そうな振舞いをする(相手への注意を常に払う)、単純な行動の反復を行い行動の予測を容易にする等の手法が考えられる。


「支配」や「服属」に比べるとマイルドなコミュニケーションだが、「挨拶」や「マナー」もこれらに似た要素がある。

すなわち、一定のコードに従って行動することで、相手にとって「予測可能」な存在となり、相手の安心感を高める行為だからである。