何かに固執していたとしても、それと並立しないものを欲したら、どちらかを選ぶかの選択を迫られる。
しかし、その場で選択を行わずに、「両方を得る方法を探す」という選択肢もあるにはある。
それが成立するためには、「目的のものを実際に得る」ことをしなくとも、「得られる可能性を想起する」だけである程度満足できることが必要である。
固執する傾向と、未来の展開に希望を委ねる傾向が並立すると、固執の対象はそのまま抱え、新たな欲求の対象は「将来手に入れる」、ある意味では「保留する」という選択をしがちである。
この場合、表面的な行動は非常に保守的になる。