用途の広さによる価値の増幅とその無効化

例えば1万円の現金は1万円分の商品券よりも価値が高いだろう。

そして1万円分の商品券は1万円の珍味セットよりも価値が高い。

その理由は用途が広いからである。


もちろん、最初から珍味セットが欲しいのであれば、現金も商品券も珍味セットと交換することになるので、どれも価値は同じである。

しかし交換する対象が定まるまでは、交換の対象が広いものほど、大きな価値を感じさせる。


有効期限がないのならずっと持っていてもいいが、交換する気がなければ現金も商品券も単なる紙きれになってしまう。

ただ何かと交換すればその時点で用途は(交換したものへと)限定されてしまうので、価値の目減りを感じてしまう場合がある。