学者の分かりやすさと素人の分かりやすさ
学者の分かりやすさと素人の分かりやすさはしばしば異なるなと思うので。
その差異について知っておけば、学者が素人に伝えるときに有益ではないかと。
一般論<=>具体例
学者は概して一般論を好む。
この場合の「一般論」は「普通の意見」という意味ではなくて、「AならばB(A、Bは多くのものが当てはまる)」のように個別の事物に依存しない主張の仕方を指す。
ただこれは素人には逆に分かりにくい。
極論<=>代表例
学者は概して「極端な例」を好む。
A群においてあるパラメータが1〜10のものがあったとしたら、敢えて1のものや10のものを挙げて議論するような。
これは「極端な例で成立すれば、一般化しやすい(他の例でも成り立つ)」という意味で有効なのだけども。
ただ素人の場合は極端な例を出されると、その特殊性(例えば上記のパラメータが10であること)に目が行ってしまい、議論が逸れてしまう虞がある。