自由の効能

「完全な自由」が好ましい状態かどうか、というと議論が複雑になるので、ここでは仕事の順番等に関する小規模な自由について。

A、B、C、Dという4つの過程からなる仕事があったとして、ある会社ではA→B→C→Dという順にやることが定められているとする。

別にその順番でなくても仕事は完遂できるのだが、比較的効率のいい順番だからである。

別の会社では、その仕事の順番に関して一切制限を設けず、好きにやらせたとする。

さて、どちらが「効果的」か?


まぁ個人の好みによると思うんだが、後者の方が捗る場合が多いと思う。

前者の「効率的な順番」にさほど一般性がない(別の順番の方がその人にとってはやりやすい)、という理由かもしれないが、仮にその人にとって特に有利な順番というものがなかったとしても、後者の方が成果に寄与する可能性が高い。

なぜなら、例えば作業に取り掛かって4つのうちいずれかの作業を選ぶ場合、その時に「気分のムラ」でいずれかの作業に対する意欲が高まっている場合があるからである。

成果に拘る会社が敢えて雇用者に「自由」を与える合理性は、ここにあると思う。(まぁ上記の「個人によって適切な順番が違う」も一つの要因かも知れんが)


同じ仕事を会社に所属してやるか独立してやるかに関しても、独立する利点おn一つは上記のようなものだと思う。