男女の嗜好の違いは何に起因するか?

男女の行動の差異に関しては、社会的に作られるものもあるが、先天的なものも否定されたわけではない。

例えば、子供のオモチャや遊び方の選好などは、社会的な文脈の影響がそれほどあるとは思えないが、性によってかなり偏る。

基本的に男の子は乗り物や積木といったオモチャを好み、一人遊びをすることも多い。

対照的に女の子は他の子供と話すことを好む。

このような違いをもう少し抽象的なレベルで解釈できないか?


前回のエントリで「予測の重要性」について述べたが、男性の方が(行動選択に関して)予測可能性に依存する側面が強いのではないか?




かなり単純化のきらいがあるが、例えば神経ネットワークにおいて側方抑制の強さに男女で違いがあるという考え方はどうだろう?

男性の方が側方抑制が強く、それが単一の行為の持続や、予測精度の重視に繋がるという。



また、別のエントリ(予測可能性への拘りと社会的欲求の強さ - jotunの頭の中)で述べたが、「条件に依存しない欲求の充足」も近い原理で実現されている気がする。

ただこれを側方抑制だけで説明するのは少々無理がある。


そもそも「条件に依存する欲求の充足」とはどういうものか?

一つの解釈は「特定の刺激を受けている時にのみ欲求の充足を図る」というもの。

その刺激は単純な手掛かり刺激と言うより、欲求の充足の可否に関わるものと考えた方が自然だ。



そもそも「報酬の想起→充足」という思考はどのようにして生じる?