なぜ選択を分散させるのか

下記↓のような実験結果が生じる理由は何か?

大学生にゼミの休憩時間に食べるおやつを選ばせる。

一群に3週間分(3回分)選ばせると違う種類のものを1つずつ選ぶことが多い。

もう一群には毎週ゼミの時に1つずつ選ばせるが、そうすると同じものを選ぶことが多い。


(一個一個を)「選択する」という行為が、その瞬間ごとの報酬感に基づいているとすれば、最初に3回分を選ぶ場合だと、1個選ぶとその時点である種の「飽き」が生じるからではないか?

「飽き」と言うとやや語弊があるのだが、例えば特定の脳部位の神経伝達物質の放出量が関与するとして、1つ選んだ時点でその対象に関する脳部位の神経伝達物質がやや減少し、別のものを選ぶ可能性が高くなるという。


逆にその都度選ぶ場合には、前回の選択から十分時間があるため、枯渇した神経伝達物質が補充され、当初の好みに基づいて毎回同じ選択がなされるという。


「将来のことを見据えた高度な判断」と感じられるかもしれないが、実際はそういった原始的な機構によるのだと思う。