対人関係のスタンスにばらつきが大きい理由

「対人関係のスタンス」って言うとよく分からないんだが、要するに(他者とのコミュニケーション全般を)好むか好まないかが人によって大きく異なるという話。

もちろん、嗜好品の場合でも特定の製品に対する選好度は人によって違うが、「食品全般」とか「音楽全般」で括れば基本的にそれほど嫌いな人はいないだろう。


理由は一つではないだろうけど、「何を得るか」が人によってまちまちだから、という理由もある気がする。

物の購入とかサービスの利用とか受験とかで得られるものは、(物理的なレベルでは)決まっているし、その解釈にもさほどブレはない。

しかし対人関係の場合、そこから何を得るかに大きな差がある。


例えば、プライドが高く、他者から褒められるとか、他者より優位に立っていることを示すことにしか興味のない人間がいる。

例えば、他人を喜ばせることで満足感を得る人間がいる。


フィードバックの解釈にブレがある、というのもある。

フィードバック(相手に働きかけてその反応を見る)自体は得やすいのだが、「相手が嘘をついているのでは?」などと考え始めると、自分の行動の評価を確定するのは至難の業だ。


なんつーか、大雑把な解釈なんだけど、思考の切り替えが上手くできる人間は、基本的に人間嫌いにはならないんじゃないかと思う。

何を求めるかを細かく指定せずに、ありのままの反応を受け入れられれば、(そこそこ気の合う)他者からの刺激は概ね心地よいものだろうから。

思考の切り替えが下手なタイプとか、自分の行動の評価を(大雑把に)確定することが苦手なタイプが、人間嫌いになりやすいのではないかと。