満足感について

何となく関心と刺激の内積で決まるのではないかと。

関心の総体(絶対値?)はおおよそ一定。

んで、それを多次元に振り分けてもいいし、集中させてもいい。


一方刺激は、絶対値も変化させることができる。

単一の刺激の強度を変えることもできるし、刺激の様式を増やすこともできる。


そういう条件で内積(a1*b1+a2*b2+...)を大きくするにはどうしたらいいか?

単純なのは刺激を強くするor増やすことだけど。

これは新しくものを買うとか高級なものを手に入れることで充足できる。


もう一つは関心を現在受けている刺激に合わせること。

単一の刺激を受けているのなら、関心もそれに合わせれば内積は大きくなる。


ある刺激を強く(というか十分に)受けることができる状態で、他の刺激はあったほうがいいのか、ない方がいいのか?

難しいのは、与える刺激を増やすと、関心もそちらに分散してしまうこと。

まぁ関心が(1,0)で刺激が(1,0)なら内積は1で、関心が(1/√2,1/√2)で刺激が(1,1)なら内積は√2になるので、後者の方が大きいわけだが。

たぶん刺激が(1, 0.1)でも関心は(1/√2,1/√2)と分散してしまい、その場合内積は0.8くらいで最初のケースよりも満足度が小さくなる。

そんな具合に関心の方向(分配)にも刺激が影響すると仮定すると、必ずしも新たな刺激を加えることは満足感の増大に寄与しない。

半端な刺激しか得られないのなら、その刺激はカットし、別の刺激のみ受ける状態にし、関心をそこに集中させた方がいい、ということになる。


ちなみに「わび」の美学ってのは、余計な(中途半端な)刺激を排除することで関心を一点に集中させ、満足感を高める戦略なのではないかと。