選択肢を放棄する理由

基本的に選択肢は多い方がいいので、わざわざ捨てることはないと思うんだが、いろんな理由で捨てるみたい。


1.自己顕示

一番アホな理由。要するに「安全策を捨てる俺カッコいい」とか「安全策に頼らないのは有能な証拠」とかそんな理由。こういう人間は大概痛い目に遭うし、こういう人間の話を真に受けるべきではない。


2.選択肢を限定してモチベーションを上げる

これもアホな理由。まぁ確かに追い詰めれると意欲が上がるとか、選択肢が少ないと集中できる(これにはちょっと別の要因もある。3を参照のこと)という面はあるのだが、往々にして選択肢を捨てたデメリットの方が大きい。


3.検討する時間・労力との兼ね合いから不経済な(見込みの薄い)選択肢を捨てる

合理的と言えば合理的。ただ「十分に検討せずに捨てる」ので、後悔する可能性もある。

現実には無数の選択肢があるので、これは不可避なのだが、難問に直面した時などは見込みの薄い選択肢も検討すべき場合もあるので、その辺は要注意。


4.費やす時間・資金の関係から選択肢を限定する

これはもちろん合理的。ただこの理由で選択肢を捨てる場合、それなりにその選択肢の利点について検討していることになる。


(5.上手くいく見込みがゼロ)

まぁそういう場合もあるw


…何が言いたいかっつーと、他人が「そんなのありえん」と言った時にその理由に応じて対応を変えるべきだよね、ってこと。

相手が否定する理由が取るに足らないものならば、真に受けて有用な選択肢を捨てる必要はない。


あと素人同士の会話だと、十分見込みのある選択肢に対して「そんなの絶対無理!」という評価を下す場合が多々ある。

まぁ相手の意見の質を考慮すべき、という話でもあるのだが、物事を大雑把な概念で括って論じてしまうと、見込みの薄いものがさも有望に見えたり、見込みのあるものが絶望的に思えたりする。

細かい条件に着目した議論ほど正確な予測に繋がるものだ。

一般論として。(個別の条件を無視した大雑把な概念w)