2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

能動性を規定する要素

例えば、趣味がいくつかあったとする。趣味の内容は何でもいいけど、例えばボーリング、カラオケ、アーケードゲーム、図書館での読書など。で、電車で30分の大きな街では上記のすべてを楽しむことができるが、自分の住んでる街には、カラオケ屋と図書館しか…

ポテンシャルの評価

人の潜在能力に限らず、事物の価値の上昇余地全般に関して。つまり、現段階ではさほど高い能力(価値)がなく、またその上昇に手間を要するのに、かなり上昇余地を高く評価するのは何故か、と。 人間は外部の対象に興味を持つ時点で、そのものの「最大値」を…

結果の帰属先と状態もしくは行動の価値

A、B、Cの存在下でDという成果が得られたとして、単純に強化学習的な考えを適用すると、A、B、Cそれぞれに一定の価値が付与されることになる。このA、B、Cのうち、Dを得るために本当に必要なのはAのみだったとする。しかしその後何ら検証されない場合には、A…

因果関係の直感的な認識の機構

〈関連エントリ〉因果関係の曖昧な認識と喪失時の認知のズレ - jotunの頭の中 A存在下でBという行動を起こしたところ、Cという成果が得られたとする。その後再びCが欲しくなった場合には、Aを用意し、かつ行動Bを起こすだろう。(この推論が働くには相応の学…

因果関係の曖昧な認識と喪失時の認知のズレ

Aというものの存在下で、B、C、Dを得ることができたとする。このうちB、CはAの存在下でないと手に入らないが、DはAが存在しなくても手に入るとする。それぞれAの存在下、非存在下で入手の可否を確認すれば、Aが他のものの獲得にどう影響するか正確な知見が得…

喪失と注意点の再設定

例えば何らかの所有物を手放すことになったとする。その物によって複数の便益を受けていた場合、今後受けられなくなる便益が何か確認しておかないと、面倒なことになる。 まず、失ったものの効能を正確に把握していないと、そのものに依存していないものまで…

思考の転換に必要な概念間の関係のアップデートについて

この場合の思考の転換は、「手に入りにくいものを諦めて他のもので代替する」といったこと。何らかの好ましいもの(例えばおいしいパン)があって、それまで単一の方法(特定の店)でそれを手に入れていたとする。もちろん同程度の質のパンを売ってる店は探…

判断基準の設定と維持

〈関連エントリ〉女性的な価値観とその伝播 - jotunの頭の中 例えば目の前に、壊れた電化製品があって、それを修理しようとしているとする。修理の方法は分からないので、とにかくいじってみるしかない。いじってみるのは「目についた部分」で、これは視覚的…

女性的な価値観とその伝播

「女性的な価値観」を一言で定義するのは難しいが、仮に「細やかな分節化」としてみる。色の認識一つとっても、男性は広い範囲の色を「同じ色」とみなすのに対し、女性はわずかな差異に着目して「違う色」と判断する。衣類の色のバリエーションも、女性向け…

固執を断ち切る方法

「欲求自体を捨てる」ことができればいいんだけど、それは難しいので他の方法について。「全てを手に入れるか、完全に諦めるか」という二択で考えると、その場で手に入れないと必然的に「全てを諦める」ことになり、少しでも未練が残っているとその選択肢が…

生活が充実していないと思考が抽象的になるのは

複数の人が似たようなことを言っていたし、ある意味ソクラテスの「どんなことがあっても必ず結婚しなさい。 もし良き妻を持てばあなたは幸せであり、 もし悪妻であればあなたは哲学者になるであろう。」もこれに近い。私も「まぁそういう傾向はあるかな」と…

選択肢の限定と満足感のトレードオフ

複数の作業を一括して処理できる電化製品を手に入れたとする。その満足感は、労力が減少することへの期待から生じる部分もあるだろうが、それまで問題の解決のために様々な事物に払っていた注意が不要になることから生じる部分もあると思う。「○○だけやれば…

希望、絶望、意志

人間は世の中で起こる出来事を完全に予測できるだけの情報を持ち合わせていない。若い頃はなおさらで、常に予想外の出来事に見舞われる。そういった状況で、目的の遂行のために苦難を受け入れることは困難だ。なぜなら、苦難を経ても目的が達成できないかも…

枷と能動性

例えば「(特定の)他人に嫌われないようにする」という思考は行動を制約するが、これはその他人との関係性の維持に拘っているのが原因である。他者との関係を能動的に構築できれば、特定の人物の機嫌を伺う必要はなくなる。ただし常に新たな関係性の構築に…

過剰な正当化効果について

「過剰な正当化効果」は心理学の用語で、例えば勉強した子に小遣いを与えた場合、小遣いを与えている間は勉強するが、与えなくなると勉強しなくなってしまう、というもの。むしろ最初から小遣いを与えなければ、(その勉強が多少なりとも面白ければ)勉強は…

排除によって得る満足感

典型的なのが小中学校で、ある子を「除け者にする」ことで楽しむ心理。(短期的には)楽しいからこそやるんだろうけど、その楽しさはどのようにして生じるのか? 「除け者にする」対象は、まぁ誰でもいいと言えばいいのかもしれないけど、実際に除け者にする…

飽きる条件について

「飽き」も厳密に定義するのは難しいんだが、今回は「これ以上知的好奇心を満たすことがない」といった意味で用いる。例えば、特定の人物に対して。今までその人物から学ぶことが多かったが、最近は既に知っていることしか言わなくなった。このような場合「…

成功例の目撃によって悲観的になるケース

たぶん心理学の領域ではすでに検討されている認知バイアスだと思うんだけど。 例えば非常に優秀な高校の先輩が、とある大学に合格したとする。これによって得られる情報は「先輩並みの実力があればその大学に合格できる」ということで、その大学への合格に関…

病的なマキシマイザーの不合理な選択について

病的なレベルのマキシマイザーは「(自分の意志に反するレベルで)上を目指してしまう」のだと思う。何かしら成果を得るために実行可能な選択肢が浮かぶと、それを実行する負担が大きくても「せざるを得ない」という気分になり、いやいやながらそれに着手し…

方法の効率化と目的の再検討

目的達成のためのより楽な方法を考えることは、効率化のために重要なのだが、その手法はいくつかに分けられると思う。大雑把に言うと、「手法の効率化のみを図るもの」と「目的自体を見直すもの」。 前者の例としては「テストで楽にいい点数を取る」など。こ…

「行為の恥ずかしさ」を規定する要因

客観的に同じような行為でも、前後の文脈や置かれた状況によって「恥ずかしさ」が生じたり生じなかったりするので、行為そのものだけで「恥ずかしさ」が規定されるとは考えにくい。 一つの解釈は、「自明な改善策」が存在するかどうか」で決まるというもの。

作為を恥と考える傾向について

思春期にありがちだが、何かしら自分の欲求を満たすための行動を(自他問わず)すべて唾棄しようとする場合がある。特に自分の作為を他人に読まれることを強烈に恐れる。これはどのような心理によるものか? まぁ何かしら他者の注意を惹く行動を起こせば、自…

自閉傾向・OCD傾向を「取り繕った」際の問題点

基本的に症状が軽ければ問題は減ると思うんだが、境界領域特有の問題というのもあるのではないかと。 虚言癖特定の事物での執着が強いにも拘わらず、それを他者との関係において「隠すべきだ」という判断が働くと、頻繁に嘘をつく必要が出てくる。またそうい…

価値の高さを規定する要素

〈関連エントリ〉価値の持続について - jotunの頭の中 金銭や学校の成績のように、数字で表されているものであればどういう状態がより好ましいのか判断するのは容易だ。基本的に数字が大きければいい。(徒競走のタイムなんかは短い方がいいけど)しかし世の…

マキシマイザーの一側面

「マキシマイザー」は最高の状態を目指すわけだけど、「最高の状態」はあくまで実現可能な範囲での最高の状態であって、現実の諸制約を考慮したものである。仮に到達した状態が同じであっても、それが「実現可能な範囲で最高(これ以上の向上は不可能)」と…

他人への影響力を規定する要素

「影響力」って言うと漠然としているのだけど、「排除しにくさ」みたいなものに関して。小中学校などで顕著だが、誰を除け者にするかとか、誰とつるむかとか、そういった集団内での駆け引きは何を基準に行われるのか? いろんな要素があるだろうけど、「自分…

価値の持続について

あらゆる事物の価値は、主観的にはその人の欲求に応じて変化する。どんなに食べたいものがあったとしても、満腹になってしまえばそれは価値を失うわけだ。しかしあらゆるものの価値が持続しないのだとしたら、先を見据えて行動することは無意味になってしま…

充実した日々を過ごすためには

「充実した」はいろんな定義があるだろうけど、とりあえず「常に新奇で好ましい刺激が得られる状態」としてみる。人間の行動力や関心の範囲には限界があるので、何に関心を向けるか、どういった技能を身につけるか、どういった環境に身をおくか、といった要…

最初に見たものが強化されやすい理由

例えば初めてバンドのライブに行って、衝撃を受けたとする。衝撃を受けた理由を要素に分解すると、そのバンドの曲や演奏力だけでなく、ライブハウスの雰囲気だとか生演奏の良さだとか、そのバンド固有でない要素も含まれているだろう。しかし、そういったバ…

天才とバカについて

twitterよりRT @Einstein_ja: 私は何ヶ月でも、何年でもひたすら考える。九十九回目までは、答えは間違っている。百回目でようやく、正しい結論にたどり着く。「1回目でそこそこもっともらしい結論を出す」能力と「100回目に正しい結論を出す」能力は、…