判断の有効期限
例えば、朝、その日着ていく服を決めるとする。
その判断の影響は、(途中で着替えたりしないのなら)その日中持続する。
裏を返せば、その判断はその日のうちしか持続せず、次の日以降は影響しない。
一般に長く影響を及ぼす判断ほど重要性が高いし、影響する時間が短ければ重要性は低い。
判断が影響する時間は、自動的に決定される場合もあるが、これ自体が恣意的に決定できる場合もある。
例えば、マンションの購入か賃貸かの判断の場合、賃貸にすれば判断の有効期限は1年〜数年になるが、購入の場合には一生涯に及ぶ。
その場合、判断の有効期限を長くする分判断に費やすコストを大きくする戦略か、判断の有効期限を短くする一方で判断に費やすコストを小さくする戦略のいずれかを取ることになる。
状況に不確定な要素が大きければ、判断の有効期限を延ばすのは得策ではないし、少ない情報の下で長い時間検討するのも徒労に終わる可能性が高い。
判断の有効期限をどの程度に設定するかは、生まれ持った気質による影響を受ける。