師弟とか媚びとか

教育が産業と化した現在でも、師弟関係を上手く維持することは専門知識を得る上で重要である。

とすると弟子の立場で関係の円滑化を図るためには、師に媚びる必要があるのだろうか?


ある面ではそれは正しい。

ただ露骨な媚びでなくても、学ぶ熱意や上達を示せればそれで関係が円滑になる場合もあろう。


「金を払っている以上、態度に関わらず教えるべき」というのはやはり甘い。

もちろん一理はあるが、相手がその理念に沿った場合でも、「金の対価として弟子に教える内容」と「個人的な関心から弟子に教える内容」では大きな差がある。

ゆえに、師に対しては「個人的興味から教える」だけの動機を持たせるべきである。


「相手に関心を持たせる」ための条件は何か?

一般化するのは難しいが、少なくとも何らかのフィードバックを相手に与えるべきであろう。

それがそこそこ予測通りで(相手の意図を理解したもので)かつそこそこ予測から外れる(独自の解釈等)ものであれば、相手は関心を抱くはずである。