プライドについて

プライドの解釈はいろいろあると思う。

プライドの高い人間を外部から見ると、「欲求に対して正直でない」ことが多い。

というか、欲求を特定の行動で充足できるにも拘わらず、行動を起こさない。

もちろん、その行動自体が好ましいもの、あるいは中立的なものであれば起こせるだろう。

しかし、好ましくない要素を含んでいると、欲求があるのにその行動を避けようとする。


この時、「好ましくない要素」への嫌悪感が強いという解釈も可能だし、欲求自体を諦められるストイックな性格と捉えることもできなくはないが、個人的には「行動を起こさなくても欲求が充足できるのではないか?」という安易な期待というか甘えに基づく場合が多いのではないかと思う。


その「甘え」は恵まれた環境で育ったことによるのかもしれないし、外見や能力の高さから生じるものかもしれない。

能力に基づくものであれば、単なる「甘え」には終わらず、実際に自分で欲求を満たせることが多いとは思うのだが、状況の変化によってそれが不可能になると、むしろその能力の高さ(というか過去に容易に欲求を充足できた事実)が命取りになる場合もある。