期待と関心と報酬予測誤差

過去の好ましい経験と類似した状況(対象)には自然と「期待」するし、そのものへの関心も高まる。

しかしそこで満足した結果が得られなければ、予測誤差が生じてむしろ不快な思いをする。



負の報酬予測誤差が生じた時に、何らかの代替物で埋め合わせようとすることがあるが、そもそも「関心」というものはそれに近いのではないか?

すなわち、「関心」というのは漠然とした「期待」に基づくもので、その期待に沿うような好ましい要素を探索することが「関心」なのではないかと。


そういう見方をすると、関心は必ずしも好ましい要素からのみ成り立っているわけではなく、「何も収穫がなければむしろ失望する」という枷のついたものだと言える。



「他人の気を引く」ために必要なことは、「(目を引く格好や言動などで)自分に対して期待させる」ことだが、それは「自分に対する要求水準を上げる」ことでもある。

つまり、安易に他人の気を引いてしまうと、失望されることも多くなるのである。