欲求を捨てるには

生じた欲求は明確な理由がないと捨てられないし、それは枷となってその人間を縛る。

では欲求を捨てるための条件は何か?


例えば複数の欲求があり、それらが「明らかに並立不可能」だと分かれば、一方を捨てることはできるだろう。

高校の進路選択で、「医者と弁護士の両方になりたい」と考える人間はまずいないのではないか?

(実際は、一方になった後にもう一方を志す人間はいるが)

ではこの「複数の欲求の矛盾」を認識する機構と、その認識によって一方の欲求を捨てる機構はどのようなものか?




上記の問いに対する直接的な答えではないのだが、「並立しないこと」の認識には「どの程度細かい要素の還元するか」が関わっているように思う。

より細かい要素の還元して物を考える人間ほど、「並立しない」という認識が得にくい。