好不調の波と、満たすべき条件の見極め
苦しい状況からいくらか楽な状況に変化すると、その「楽な状況」が客観的にはそこまで「楽」でなかったとしても、精神的にはかなり楽になる。
逆に楽な状況から少し苦しい状況に変化すると、その「苦しい状況」が客観的にはそこまで「苦しく」なかったとしても、非常に精神的に追い詰められる。
「主観には慣れが生じるので変化分が効く」と言ってしまえばそれまでなのだが、そのようなことが起こる仕組みについて少し突っ込んで検討してみたい。
例えば「この水準を満たせば上司のOKが出る」という基準を持っていたとする。
その水準が上司の承認を得る必要条件かどうかは分からないが、十分条件ではある。
ある時期は仕事が非常に捗っていたため、想定している水準を満たすのは非常に容易であった。
そういう時期は、「この基準は本当に満たす必要があるのか?もっと手を抜いても大丈夫なのではないか?」とはあまり考えない。
ところがある時期から急に仕事が捗らなくなり、想定していた基準を満たせるかどうか危うくなったとする。
もし、必要条件に近いレベルまで「満たすべき条件」を絞れていれば、不調の時期にもどうにかその条件を満たすことができるだろうが、上記のように好調が続いて「満たすべき条件」を絞り切れていないと、その条件を満たすのが厳しくなってしまう。
もちろん、状況が変化してから「条件の見極め」を行ってもいいのだが、その作業はそれなりにストレスがかかるし、条件を一気に絞らざるを得ない場合にはそのストレスで潰れてしまう場合もある。
だからなんつーか、調子が急に悪くなると精神的に追い込まれやすいし、好不調の波は細かく、短いスパンで訪れた方が、精神的に大きく崩れるリスクは小さくなる。
まぁ好不調の波は自分でコントールできるものでもないけども。
上記のような解釈ができれば、いくらかリスクを軽減できるかもしれない。