甘えの構造

「何かを欲しがる→ストレスがかかる→諦めて別のもので代替」というのは典型的な逃避のパターンだが、外部から代替物が与えられ続け、逃避癖が染み付くのが「甘え」だろう。


「鬱の構造」で少し書いたが、特定の刺激の受容に固執することで鬱が生じやすくなる可能性はある。

もし特定の刺激に固執する傾向自体が同じ場合、固執する対象が他者から与えられるものである場合、自分で得るものに固執する場合よりもリスクは大きい。

「甘え」は往々にして他者から与えられるものに期待させ(なぜなら反復することで期待が高まるから)、それが途切れた時に大きな絶望をもたらす。


そういう意味で「美しい容貌で他者からちやほやされる」などは最も危険な部類かと。

容貌は加齢やその他の要因(事故等)で損なわれるので。

まぁ「ちやほやされる」ことだけ楽しんでいる分にはまだマシなのだが、「自分が他者より容貌が優れている」ことを自信の拠り所にすると、容貌が損なわれた時に自信も失うことになるので致命的。(「他者に会うと自分の容姿が優れているという世評が失われる」などと考えると、他者とのコミュニケーションの一切を諦めることになる)