アウトプットがモチベーションに繋がる理由

よく「勉強したらアウトプット」などと言われる。

それには、「他者に伝達することで記憶の定着&理解の向上&表現力を養う」とか、他人からレスポンスをもらうことで知識を修正できるという側面もあるんだろうけど、一番重要なのはそれによってモチベーションの維持が容易になる点だろう。

ではなぜアウトプットする(衆目にさらす)ことがモチベーションの維持に繋がるのか?


もちろん、アウトプットに対して好意的なコメントが得られたらそれは継続の動機に繋がるだろうが、必ずしもそういった反応は必要ではないように思う。

「他人に好ましい影響を与える可能性」と言えば間違ってはいない感じだが、どうにも抽象的。


提示する相手が不特定多数ではなく、特定の人物の場合は?

もちろんそれも動機となりうるし、フィードバックが確実に得られるなら強力だが。


ただ「不特定多数」を相手にすることが、予測不可能性を高めてモチベーションに繋がっている面もあるかと。

「ウェブ上での公開」「本(論文)の出版」などはそういう意味で強力。

知人に見せる場合、その人間の評価がおおよそ予測できてしまったらそれほど意欲は湧かないだろうし。


あとなんつーか、モチベーションの維持とは別に、自己満足の行為を後から理由づけし、特定の作業に集中した状態から日常への復帰を促す、みたいな側面もあるかもしれない。

この場合は「他者の目に触れた」という事実は必要とせず、その可能性だけ想起されれば機能する気がする。