優越感の齟齬

例えば、ごく限られた集団(「状況」でもいい)でのアドバンテージを築こうとする人間を、その集団(状況)にさほど関心のない人間が嘲笑する場合がある。

もちろん、その集団(状況)があまりにも早く消滅してしまうのなら、その努力は無為に終わるだろうが、一年でも一ヶ月でも持続するのなら、そこでアドバンテージを築くことは無駄ではない。


嘲笑する人間が別の集団に所属しており、自分はそこでアドバンテージを築く、と考えているのならそれはそれで構わないだろう。

ただ、嘲笑するだけでどこでもアドバンテージを築こうとしないと、鬱屈した日々を送ることになる。


「自分の近く」にある集団にどれほど適応するかは、個人の性格にもよる。

目の前に提示されたものに飛びつきやすい人間と、そうでない人間(もちろんそういう人間もどこかしらに所属先を求めているわけだが)がおり、後者は前者を見下す傾向が強い。