批評家が唾棄する基準

仕事で批評をする場合、利害関係などからどうにか長所を探して褒める時もあれば、敢えて短所を探して貶す場合もあるだろう。

また、ある程度「作品全体の平均レベル」等を考慮して、客観的な評価を心がける場合もあるかもしれない。


しかし人間の評価はしばしば「自分が知っている最高のもの」との比較になってしまいがちである。

おそらく「自分の審美的な欲求を、外部のもので完全に充足できる(目の前にあるものを必要としない)」のが唾棄する必要条件ではないかと。

ゆえに非常に多くの作品を知ってる人間の場合、真に満足できる作品は世界に一つあるかないかというレベルかもしれない。

(まぁ審美的欲求にもいろいろあると思うので、個性を強調すれば受け入れられやすい、ということもあるかもしれないが)


だからまぁなんつーか、貶されたとしても絶対的に低いレベルだと悲観することはないんじゃないかという。