説得の技法について

関連まとめ:説得の作法について - Togetter

(上記のまとめは主に「知識・主張の伝達」の話だけど、下記はどちらかというと「行動理念の提示」の話。)


まぁいろんな方法があるだろうけど、基本的に「価値の付加」はできないというのが私のスタンス。

例えば「○○は素晴らしいの是非やりましょう!」みたいな。

○○が聞き手にとって新規なものである場合、それを肯定する表現だけで実行させるのは難しいだろうなと。

もちろん稀に上手くいくかもしれんし、話し手が(聞き手にとっての)権威者の場合には効果的かもしれんけど。


で、じゃあどうするのか?という話なんだけど、聞き手の価値観を前提として、その中での行為の位置づけを変えることで説得するのがいいんじゃないかと思う。

例えば、行為Aを他の好ましい状態Bと関連付ける(因果関係に気づかせる)ことで行為Aを促すとか。

あるいは行為Cと好ましい状態Dがトレードオフになっていることを示して、行為Cをやめさせるとか。

「安易な期待を事実の提示で否定し、思いとどまらせる」という手法もある。


あと説得において重要だと思う点は、「論点を網羅」すること。

例えば判断に影響する論点がA、B、Cの3つ存在し、A、Bは自分の主張に有利だが、Cは相手の主張に有利だとする。

この時、自分に有利な論点のみを挙げ「A、BだからDだ」と主張すると、相手は「Cという論点の存在を知らないからDを主張するのだろう」と解釈する場合がある。

ゆえに「確かにCだが、AかつBなのでDだ」という主張の方が、概して効果は高い。